ちょっと前になりますが、
&さんのA35に掲げられていた証明書について書いたのを覚えていますか?「つづく」と書いておきながら随分と経ってしまいましたね。
今回、その血統を調べられてしまうのはこの
ヒーレー100です。どうやらオリジナルらしい・・・と言われておりますが、実際はどうなのか?その出自が暴かれます。ドキドキ・・・。

この遺産証明所の入手って終わってしまえば本当に簡単なのですが、英語が不自由な挙げ句、その証明書の種類もいくつかあるし、どこまで記入していいのかもよくわからなくて躊躇していたんですよ。まぁ、とにかくやってみたら届いたのでその顛末をレポートします。
まず英国の
ヘリテイジモーターセンターのサイト内ショップから
BMIHT Heritage Certificates & Archive Servicesへジャンプ。いっぱい種類があるのですが、とりあえずノーマルの
「Heritage Certificate」を選びました。すると下の画像のような入力欄が出てきます。

どこまで記入しなければダメなのかわからないのですが、
*付きの所を記入すれば後は登録されている番号が出て来るんじゃないの?って事にして入力を進めました。

カーナンバーについてはエンジンルーム内のコーションプレートで確認できたのでこれを入力。このコーションプレートの上にもうひとつ簡素な刻印プレートが張ってあったのでボディーナンバーだと判断してこれも記入。
*は付いてなかったのですが、入力できる物は入力しようと思いまして。

エンジンナンバーについてはブロックに刻印してあったこの番号を入力します。「1b222 o54M」で合ってるのか?と不安になりながら・・・。
悩んだのはカーナンバーのコーションプレートにエンジンナンバーとも書かれているので、ブロックの刻印とどっちが優先なのかがわからなかった事。写真送って確認すればいいのですが、ここはえいやぇーで(苦笑)
そして待つ事1ヶ月半・・・忘れた頃に自宅に一通の封筒が届きました。
Please do not bendさすがにこれくらいは理解できます(笑)厚紙を台紙に「Heritage Certificate」が届きました。英国の自転車文化センターの職員さんにこちらの気持は伝わったのでしょうか?

届きましたよ。想像していた通りでひと安心。(木製フレームは別に購入しました)記録を見てみるとほぼオリジナルなんじゃないかと思います。ボディーナンバーは入力ミスで「5211 7821」と書いてしまったのですが、実際は「5211 7828」で、この証明書にも「7828」と書いてあったので出荷時と同じっぽいです。

残念ながらエンジンナンバーはマッチングしていませんでした。「1b222o54M」(よく見ると"o"は"6"か"8"だったかな)と読めるこの記号を入力しましたが、証明書には「1b/223929」と記載されています。エンジンは交換されているって事なのか?ヒーリー100にはMパッケージなる個体が640台生産されたと
Wikipediaに書いてありますが、このエンジンに換装したのか?そうだとすると90hp(67kW)から110hp(82 kW)のハイパワーユニットが搭載されている事になりますね。マッチングしてない事よりもレア?なハイパワーパッケージを喜ぶべきでしょうか。
キーナンバーは未確認ですが、それ以外のボディーカラーや内装の色など装備はそのまま。1955年2月10日って誕生日もわかったし、正式車両名がAUSTIN-HEALEY 100 TWO-SEATERってこともわかりました。54年式って書いてるけど55年だったんですね。
たかが紙一枚にプリントアウトされた記録・証明ですが、このたかが一枚がどれだけの事を想像させて、よりクルマへの愛着が湧くか・・・クルマ好き・・・いやモノ好きにはご理解頂けると思います。

現在の英国はF1をはじめスポーツカーのファクトリーとしては一番の国。でも一般車はどうか?資本は別にしても生産は英国で続けている超高級車の生産は続いていますが生産台数はたいしたことがありません。最近ではホンダや日産が生産量を増やして台数に貢献しているようですけどね。
しかし、生産量では英国なんて歯が立たないくらいビッグになった日本が、こと
自動車文化の成熟度に置いては英国には歯が立たない現状もあるんじゃないでしょうか。古いクルマは道楽(贅沢品)で環境に悪いし経済にも貢献しないから税金たくさんとっちゃおうって感じでしょ?たくさん作る国が一番偉いんだったら隣の大国にその座を奪われる日も近い訳で、いろんな意味で成熟した大人になりたいもんですね。
Jr
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