サーキットスタッフが見守る中、頂いた時間を走りきり、セブンと身体も壊さず、人に迷惑をかけずに(迷惑をかけてしまった方にはすみません(汗)帰還できました。客観的で正確なドキュメントと写真はJrに任せ、熱い批評と声援はジム・クラークさんにお願するとして、僕は
の「あっ48さん!1台空きがあるんですけどサーキット走ってみません?」の一言でした。元来、最後の○○というお誘いには、ついつい乗ってしまう卑しい性格が災い(?)して、「あぁ、サーキットを走れるんだ」という軽薄なノリでエントリーをしました。
走行会なのでライセンスはいらないし装備は最低限度。しかし、ヘルメットは数多くデザインしていたくせに、なんと手持ちのフルフェースがない・・・。XLサイズで選択の余地のないメットとグローブを何故かオートバイ量販店へ買いに。それと、長袖シャツって言ってたけど・・・、「つなぎ(作業用)でいいんじゃない?」Jrの軽い返事を受けて、「つなぎ」は塗料で汚れているし・・・、だったら、ま、いつものブルゾン(古い!)でいいか、と思い行ってみたら、みーんな、歴戦のにおいが染み込んだレーシングスーツ・・・。ジーンズにブルゾン・・・あぁー、浮いてる(苦笑)
には変わりなく、一般の人が見れば同じ車の走行会。でも、纏うオーラが違います。おまけにクラムシェルフェンダーは数台だけ・・・というよりも、Sタイヤは当たり前のサーキット仕様。「わっ!・・・やっぱり何か間違ったみたい・・・」とここでも更に浮き上がりました・・・。
しかし、場違いなところに行っても、何とか仰せつかった役割を演じるのがこの世代の生きざま。62年も生きていると、そんなことは何回もあって、涼しい顔してしのいできた。「じたばたしても始まらネェー」ずうずうしさと開き直りは早い。「ま、これも経験しろってことね」と観念し、深い考えもないまま時は否応なしに運命のスタートしたのでした・・・
「おそっ!」1周目が終って自由走行。「走れていな~い!」(笑)ますブレーキが思いきり踏めない!原因は単純で、目いっぱいスピードに乗っていないからブレーキングが中途半端。だから、中途半端で節度のないスピードでコーナーをヨタヨタ粘って走る。これが一番危ない!曲がり切れずにスピン!もうもうと筑波の土埃をあげる(1回だけね)。コーナー立ち上がりも、もちろんドン亀。こんな繰り返しで、意識を切り替えられないまま20分の走行時間が終了。見事ビリッケツ!

2本目は1本目の反省もヘルメットの中が熱帯夜で効き目なし。そう変わらないタイムで終了。
最後はタイム順に間隔を開けてスタートしてのタイムアタック。「うーん何でこんなに遅いんだろ・・・」1人で走るマイセブンのエンジン音は、ヘルメットの中で穏やかな春の野辺(笑)。でも2秒も縮めて完走(おめでとう!)。
あれ?サーキット貸し切りでしたっけ・・・な独走状態(苦笑)セブン乗りはパイロット。否!武者だった迷惑をかけないために・・・
1. スピンしない!
2. 追い越す人の邪魔をしない!
これは守れたと思います。出来ることなら1台でも抜いてみたい(苦笑)って目標はなんとか達成・・・ただし余りの暑さでリタイヤする車でした(爆)。
たくさん抜かれたおかげで(苦笑)バックミラーを見ていて感じたことがあった。迫ってくるセブンの個性的なノーズコーンのカラーリングです。そうか!これはエンジンカウルやスピナーに施された戦闘機の識別カラーなんだ。蛍光色のオレンジカウル、黄色、赤、ストライプ。「ゴワーン」と、気持ちいいい音を放って僕のセブンをきれいにすり抜けていく。サイドにはチームのロゴ、背中にも識別マーク。もうひとつの趣味である大戦時代のレシプロ戦闘機を彷彿させました。

その時、「あっ、ボディー中央に入れた、
カニ目のストライプは間違いだったんだ!」と気がつく。理由は、競っているライバルから、バックミラーで識別することができない位置だからだ。そんなこと走ってみればすぐわかる。ステルスデザインなんてのは、サーキットではありえない。レーシングスーツとヘルメットに身を包んだドライバーは、堂々と名乗りを上げて、ハレの戦場で戦う武者である。やっぱりかっこいいのは胸がすく気持ちよさがある。とにかく一緒に走っている時間が痛快でした。
「さあ、お楽しみはこれからだ」ヘルメットの後ろには「LIFE IS SWEET」(人生は素晴らしい)のステッカーが貼ってあり、「あぁー今、自分のセブンで筑波のメーンスタンドを駆け抜けてるんだ!」って、幸せを堪能しました。
24番ピットに陣取るJrとJrの嫁さんに親指を立てて、一応余裕のあるポーズを決め、第一コーナーをばたばたでクリア。あとは夢中。工夫と研鑽を積み、決められた場所とルールの元に集まった仲間で、“PRIDE 1”を奪い合う。「競う」ということの素晴らしさを実感じました。
「速い人が偉い!」ゆとり教育の一緒にゴールすることが公平なんて糞くらえ!一緒に走れることこそ素晴らしい!48PRODUCTのスピリットを体験した一日になりました!

ここまで読んでくれた皆様。「遅いなりの苦労もあるんだな~」と、思っていただけたでしょうか?(笑)。
歳をとっても好奇心を失わないで、好きな車をもっと楽しむために、ご同輩!一緒にサーキットを走りましょう。「人生は素晴らしい、お楽しみはこれからだ」そう実感した一日でした。皆さん今日は本当に「Thank you!」
今度は12月に、同様なイベントがあるとのこと、または走りたいけど、Jrにバトンタッチだ。48の父の雪辱を果たしてくれるだろう!
それとは別に、本庄サーキットなどのミニサーキットあたりで、ご同輩とゆっくりサーキットを走る機会を作りたい。(ジム・クラークさんも参加して下さいよw)
9月第一日曜日の「さくらモーニングクルーズ」(※1)で、そんな悪だくみをしませんか。
帰ってからのビールがめちゃくちゃ旨くなる体験でした!
48の父
追記
※1 OFCCの仲間でモーニングクルーズを企画中。毎月第一日曜日(AM 8:30~)に埼玉県幸手市の権現堂桜堤の駐車場集合する予定です。特にイベントは考えていません。お互いの情報交換と車をガレージから引っ張り出す理由になれば幸いです。記念すべき(?)第一回開催は来週に迫りました。
基本的にはクラシックカーならオールジャンルで。国産に欧州車にできればアメリカ車にもご参加いただきたい。ライトウェイトスポーツカー(セブン含む)は基本的に嗜好が似ているので是非!古いオートバイも是非是非!興味があるので現行車で様子を見にきました!って方も大歓迎!
詳しくはまたこのblogで告知します。Jr
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