The Art of Racing in the Rain

2020年05月07日 10:07

こんなに自宅で過ごすゴールデンウィークは後にも先にもないでしょう。それはそれで貴重な体験だったと思います・・・いや思いたい。自粛により、新作映画の公開も延期されてしまいましたが、たくさんのサービスが無料で公開され、どれからチェックするか悩んだ人も多いのでは。私はDIYですっかり疲れ切って早寝早起きが身についてそんなにチェックできていませんが、映画を何本か観ました。その中で紹介したいのはこれ。

エンツォ レーサーになりたかった犬とある家族の物語
原題「The Art of Racing in the Rain」は映画を観ると納得のタイトルでカッコイイセンスなのですが、邦題もわかりやすさもギリギリありかな。フェラーリの創始者エンツォ・アンゼルモ・フェラーリから名前をもらったゴールデンレトリバーのエンツォと飼い主であるレーサー、その家族のストーリーです。

1973 BMW 3.0 CSi
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レーサーとして成功を目指す主人公デニーの愛車。レースでは最新のGTカーを駆るデニーですが、プライベートでは美しいクラシッククーペに乗っているセンスも素敵。映画冒頭サーキットからの帰り道に牧場で子犬を販売しているのを見つけてエンツォに出会います。犬視点でストーリーが展開する映画なのですが、その犬に投げかけられるデニーの優しい表情もいいんですよね。運転しながら後部座席の子犬を座席の間から見つめる感じが。

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レース講師をしながら、自らもレースで結果を出し、素晴らしい伴侶に恵まれて子宝も授かり順風満帆の中に少し不穏な空気が・・・でも安心して下さい。最後には想像を超えながらも、納得の結末が待っています。レースシーンもたくさんあるのでクルマ好きにはたまらないマシンが出てきます。(2018 Audi R8 LMS GT3、2018 BMW M4 GT4、2018 Audi RS3 LMS TCR、2016 Ferrari 488 GT3、2018 Dallara GP2、1989 Ferrari 640、2017 Ligier Nissan DPi などなど)その中でも印象的なのは以下の2台かな。

2016 Ferrari 488 GTB
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1958 Ferrari 250 Testa Rossa Replica
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もちろんエンツォがめっちゃ可愛くて犬映画としても最高です。映画は映画館で観た方が良いに決まっていますが、この映画に関しては、自宅のソファで犬に膝枕をして撫でながら見るのもなかなかだと思います。

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昨年の映画で無料コンテンツではありませんが、複数のサービスでレンタルが可能です。まだ続きそうな "おうち時間" に是非!

Jr

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THELMA & LOUISE

2014年04月02日 08:00

ロードムービの傑作「テルマ&ルイーズ」です。改めて見直しました。もう、このブログネタの為に映画をチョイスするようになっている事は否定できません(苦笑)

いろいろな所で引用される事も多い名作でアメリカでは大ヒットした映画です。一言で言えば90年代女性版アメリカン・ニューシネマ。主人公は30歳を超えた女性ふたり組。高圧的な夫に不満を持つテルマと田舎町でウエイトレスをする独身のルイーズがバカンスに出掛けよう!って話。そこでいかんともしがたい状況で殺人事件を犯してしまい、その逃亡劇を通じてアメリカの根底にある女性差別問題を描いています。女性差別を描くって聞くとヒステリックなフェミニストおばさんを想像してしまうかもしれませんが、この作品はそんな事はありません。魅力的なテルマとルイーズの笑顔とどこまでも広がる渇いた荒野に青い空がそう感じさせるのかな?実際に映画いている内容はハードにしてもね。

1966 Ford Thunderbird
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このロードムービーの主人公はテルマとルイーズである事は間違いありませんが、このサンダーバードも加えて語って頂きたい。灼熱の太陽と埃っぽい大地を走るのには到底向いていないクラシックなコンバーティブル。きっと、この映画を観た後に、このクルマが欲しいと思うはず。
警察に手配された時点で他のクルマに乗り換えればいいのに・・・と思いますが、それじゃやっぱりダメなんです。そこからもこのサンダーバードは主人公のひとりだと感じられます。

Chevrolet Corvette C3


テルマの夫はコルベットに乗っています。仕事と言いながら外では何をしているかわからない。テルマは「あの人だけ外で遊んで私だって・・・」と思っていますが、なかなか実行に移す事はできずに・・・

HONDA CIVIC


その証拠にテルマのシビックはガレージの奥で埃をはぶっています。「あのポンコツ」なんて言われてましたからね。最終的には置き手紙を残してバカンスに出掛け、「あなたは私の父ではなく夫よ」と言い放つのでした。

ラストのあのシーンはについてもいろいろ書きたいけど、観ていない人の為にやめておきます。ただ、単純に壮快だと言い切れない切なさにグッとくるんだ・・・って事だけ書かせてもらいますね。

Jr


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完璧な調和

2013年11月19日 11:05

A Single Man
ファッションデザイナーのトム・フォードの監督デビュー作にして世界的に評価を高めた映画です。舞台は1962年のロス。最愛の恋人を亡くした大学教授のジョージは悲しみにくれ、自らも命を絶つ決意をします。全ての場面で計算された非常に素晴らしい映像で溜息が漏れました。その演出がMTVのように嫌みではなく、ワンカットでじっくり見せながら物語や感情と完璧にリンクしているんですよね。
ルックだけではもちろんなく、一番大切な人をなくした焦燥感と最後の一日に訪れる様々な出来事が静かに、時に情熱的に過ぎていき・・・音楽も60年代の風景も完璧ですね。良い映画でした。

1956 Mercedes-Benz 220 S Coupé
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ジョージ(コリン・ファレル)の愛車はMERCEDES BENZのクーペ。彼は英国人でかなりおしゃれな人間。最後の日を前に遺書をはじめいろいろな準備をするのですが、棺桶に入る時に着用するスーツには「ネクタイはウィンザーノットで」とメモを入れる所なんかは彼のコダワリがみられる場面でした。暮しているガラス張りの家は1948年にジョン・ロートナーによって建てられた実在する家であり、彼がフランク・ロイド・ライトの元から独立して初めて建てた家だそうです。(Wikipediaより)

1964 Rambler Classic Wagon
1964 Rambler Classic 770 Cross Country Station Wagon
Photo by Alden Jewell

恋人の乗るランブラーのワゴン。帰省する道中でアイスバーンにハンドルを取られて事故死。ふたりで飼っていた犬も死んでしまいました。

この物語は男同士の同性愛の話です。ご存知の方も多いかと思いますが、監督トム・フォード自身の人生を投影した作品です。マイノリティーとしての行き辛さなどを語る訳ではなく、先に挙げたように大切な人を亡くし8ヶ月間苦しんだ末に死を決断した男の最後の1日を描いています。死を迎える話なのでその心情を写した映像表現となりますのが、覚悟したからこそ起きる今(命)の輝きの表現は見事でした。

そこに登場するMERCEDES BENZのクーペの佇まいも完璧にマッチしていて、「大人になったらこんなクルマに乗りたいなぁー」と感じさせてくれましたよ。それ以外の小道具もファッションも音楽も整理の行き届いた自宅も・・・その世界観に大きく影響を及ぼすのではなく、しっかりと馴染んでいる感じが心地よいんですね。

この馴染んでいて調度良いって感覚。これって大事だよなぁーと思います。

Jr


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ペッパーカー

2012年02月01日 08:00

前回カーズの記事を書いたように、甥っ子に「カーズ2」のブルーレイを借りて観ました。

CARS 2 LIGHTNING McQUEEN

今回はワールドグランプリが舞台。なんと開幕戦は東京GPです。フォーミュラーカーやルマンカーにナスカーやラリーカーなど様々なカテゴリーのクルマが最速を求めて同じ舞台で戦います。それを市街地コースで行うんですから夢のようですね。これぞアニメーションの醍醐味でしょう。まぁ、残念ながらレースの駆け引きだとかが話のメインではありません。

ペッパーはコショウで故障
石油利権を巡る争いがベースに(急にリアリティーがw)ペッパーカーファミリーがレースを妨害するのですが・・・みたいな話で興味のある方はレンタルに走ってもらうとして、今回はそのペッパーカーについて。
ペッパーカーは何らかの問題で一般的に評価がされなかった不遇のクルマ達です。劇中でもレッカー車のメーターが「僕らのお得意さん」みたいな話をしていました。

Zündapp Janus
Zündapp Janus 250
Photo by sunrise25

ドイツのオートバイをメインに作っていたメーカーのマイクロカーです。前後ほぼ対象ボディーでサイドビューはまるで中心に鏡を置いているみたい。こんな風に前後の乗員は背中合わせで乗り込みます。斬新だ!(笑)

AMC Gremlin
AMC Gremlin
Photo by nathanking

クライスラーに吸収されたアメリカのメーカーです。1970年の登場ですからオイルショックに対応する為に慣れない手付きで作ったエコじゃないコンパクトカー。V8モデルもあるので「もしやホットハッチもある!?」って思いきやリヤハッチはガラスしか開かないのでハッチバックでもなかったりします。無駄にでかいサイドパネルのせいで大きいリヤガラスの割に後方視界も悪そうだなぁー。

AMC Pacer
1975 AMC Pacer
Photo by Gremmie

グレムリンのオーナーから「斜め後ろが全然見えなぇーよ!」って苦情が殺到して「それならガラスでかくしましょっか」と作られたのが(想像ですw)このペーサー。一応ハッチバックになっていたりしてがんばった感じがありますね。3.8リッターの直列6気筒エンジンとか・・・余裕のある国はいいですね。

でもね、この3台とも私はなんだかキライにはなれません。いや、正直に言うと大好きです。ペーサーなんか今っぽいんじゃないかな?この水色なんか最高。フランス車に通じる雰囲気があると思うのは言い過ぎかな。でも全幅が1800mm近かったりと、実車を目の前にすると印象変わるかな。

個人的には、もっとペッパーカーにふさわしいクルマあるんじゃないか?とも思いましたが、現存するメーカーには気を使ったのでしょう。皆さんはどのクルマをペッパーカーに推薦しますか?

追伸
そーだ、映画は終止007乗りで派手な子供向けシーンの連発でちょっと萎えそうになりましたが、ウィットワースのボルトやオイルフィルターが重要なキーになるところなんてクルマ好きにはたまらない演出でした。ディスクについているオマケストーリーも楽しいし是非観て下さい。

Jr


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エレガント

2011年12月22日 08:00

ネタがないから映画に逃げてる!?なんて声も聞こえてきそうですが(苦笑)、気にせずに今回も映画のクルマネタです。日本で公開される映画ってどうしてもハリウッド作品が多いのでアメリカ車ばかりになってしまうので、今回は違ったチョイスで。

「Underworld」(アンダーワールド)
何百年と続けられてきた吸血鬼と狼男一族の抗争を描くアクション映画です。「マトリックス」の影響を強く受けたスタイリッシュなアクションシーンとゴシック世界の描写が美しい映画でした。ストーリー?そんなのはどうでもいいのです。とにかくルックが良い映画。

Jaguar XJ-6 Series III
Jaguar XJ Series III
Photo by The Adventurous Eye

吸血鬼一族のパトルール用のクルマ。この映画はハリウッド映画でありながら、雰囲気を重視する為に英国人の役者ばかりを採用しています。もちろん使われるクルマも英国車を始め欧州車が多い。城門を飛び出し漆黒の闇に消えていくJAGUARはエレガントでカッコ良かった!

Maserati 3200 GT
Maserati 3200 GT
Photo by AnshoBijlmakers.nl

主人公が乗って飛び出していく姿が印象的だったマセラッティーの3200GT。特徴的なLEDテールランプは今見ても新鮮ですよね。ラグジュアリークーペってキャラには少々ポップな感じが否めませんが・・・。でも、ホント劇中の雰囲気にはピッタリなクルマでした。コルベットやマスタングじゃ、この雰囲気は出ませんからね。

Land-Rover Range Rover Series I
Range Rover Vogue Efi
Photo by kenjonbro

深夜のカーチェイス&バトルは手に汗を握りした。その後に日光を避ける為(ドラキュラなので)に逃げ込んだ鉱山倉庫に放置してあったのがこのレンジローバーでした。(写真は1992年式Vogue Efi)

Volkswagen Fox
Volkswagen Fox
Photo by NCnick (formerly AustralianNick)

同じく鉱山倉庫に放置してあったVWのフォックス。

こうやって挙げてみたら・・・地味でしたね。まぁ、あえてクルマの活躍をメインにしていない映画を選んでいるので当然でもあるのですが・・・。でも、JAGUARの印象が鮮烈に残っていて、今まであまり現実感もなく憧れもなかったのですが、ある程度の年齢になった事もあり、凄くカッコ良く見えます。

Jaguar XJ-S V12 Coupé
Photo by Auto Clasico

そんな感じで目覚めちゃうと、中途半端に見えていたXJ-Sなんかもクールに見えてくるから不思議。薄いボディーに特徴的な後ろへ流れるルーフラインのハイトのある大きなタイヤ。古典的なロングノーズスタイルにお尻下がりのシルエット。ヘッドライトの処理なんかも昔はキライでしたが今はそこが愛おしくさえ思います。
実際、手に入れたいってのとはまた違うのですが、「こんな時に、このクルマがあったらステキだなぁー」って想像するんですね。

アメリカのタフガイトラックが好きと言っておきながらこんな古典的エレガントさにも惚れてしまう。まぁ、私の感覚なんてこんなもんです。映画どころか、天気や体調にだって左右されますよ(笑)だからさくらモーニングクルーズみたいにノンジャンルでいろんなクルマが集まるのが大好きなんですよね。

さて、次は何の映画からチョイスしようかな。

Jr


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