Austin Healey Sprite Mk1 PART-2

2010年10月26日 08:00

遅いけどスパルタン!?
所有していた時々オープンカー(笑)のSLKや、パワフルセダンに比べると、圧倒的に絶対速度が遅い!でもこれで十分というくらい速い!(と感じる)
「あっ、これか!」って、気が付きました。バスタブの中に納まって身を守られている現代スポーツカーでは考えられない!肩がボディーから飛び出して、ドアなんて薄い鉄板1枚。トランクリッドだって無いコストダウン設計!そこに、十分な馬力のエンジンと、細いタイヤにちょうどいい足回り、過不足のない設計です。

そんな車だからこそ、コーナリングを楽しめる限界速度の絶対値が低い分、ちょっとした冒険とスピードを落とさずに回るしたたかなテクニックを要求します。トルク重視の乗りやすい現代スポーツカーは楽チンでいいけれど、回転を維持しながら上手にコーナーをすり抜けることが最低限のテクニック!と仕込まれた熟年ドライバーにはピッタリの素性です。
忘れていた僕のスポーツマインドを引き出すにちょうどいい車でした。でも誤解しないでください。決して僕のドライビングテクニックが上手いと言っているのではありません。(残念ながら筑波サーキットでの結果を見れば証明済み!)こんな僕でもその気にさせて、それなりの楽しみを与えてくれる名車だと言いたいのです。

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熟年好みのスポーツカー
ハンドルを切った分だけ、車体の方向が変わる。限界速度は遅いけれど、リヤをちょっとだけ滑らせて、品よくコーナーを抜ける。「あー気持ちがいい」英国の若者たちは勿論、名門大学の気難しいい老教授が、ヘリンボーンのツイードジャケットに身を包み、大学の行き帰り、イングランドの緩い丘陵を縫うように走る道を、めったに笑顔を見せない教授の口元が緩みカニ目の顔になる(アッ、英国ではフロッグアイだからこの表現はナシだ 笑)・・・。「あー、なんと英国人の趣味は大人なんだろう!」

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アメリカのマッスルカーは、カリフォルニアの青い空のように、屈託なく底抜けに愉快で官能的!それも大好きだけど、英国車のひたひたと心に染み込むような喜びは「悦楽」と言ってもいい!動体視力が衰えて、身体能力も落ちてきた自分としては、十分なスーパーカーです。いろんなクルマを乗り継いできて、「これで十分だ」って“静かに納得する大人のスポーツカー”のような気がします。

アピール
カニ目に乗るのがとてもうれしく、ついつい早起きをして乗りまわしました。それを友人たちに伝えたく、年賀状に何回も登場させたり、SCCFの表紙を担当しているのをこれ幸いに、自分のガレージからミーティングに出かける早朝の写真をちゃっかり表紙にしたり、ごめんなさい(笑)。

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2008年の幸手クラシックカーフェスティバルの表紙はカニ目

まだ続きます。

48の父


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Austin Healey Sprite Mk1 PART-1

2010年10月22日 08:00

過不足のない車
通称「カニ目」外国では「フロッグアイ」と呼ばれるそれは、生き物に例えられるファニーな顔つきと相まって、一目見れば誰もが笑顔になってしまうクルマだろう。フリートラインの隣に並べると、ひときわ小ぶりなボディーが何とも愛らしい。

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今から7年ほど前、僕のところにきた2代目のクラシックカーです。パワフルな米車もいいけど、歳をとると枯れてきて、地味だと思っていた英国車に、そこはかとない魅力の深さとを感じます。何故でしょうか?僕らの遺伝子の中に埋め込まれた、「詫び寂び」に通じる美学を感じるのです。

履歴
僕の所にやって来たカニ目は、生まれはイギリス。育ちはオーストラリア、そして広島で多感な人生(多分)を送って後、埼玉は知人のガレージに来ました。

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しばらくはOFCCのミーティングで一緒に遊ぶご縁だったのですが、「英国のライトウエートスポーツカーもいいなぁー」と、念を送っていたら、何とオーナーから「どう?乗ってみる?」ってお誘い。一も二もなく購入!今に至ります。(相当プロセスを省略していますが 笑)

素情
どうも広島では相当ヤンチャをしていたようです。ハイカムを組み込み、キャブはミジェットのそれで吸気効率を上げて、たこ足で排気のバランスをとり、フロントをスタピライザーで固めた程よいライトチューン。その時のオーナーはマツダのエンジニアで、これは勝手な想像ですが、「ミア―タ(ユーノスロードスター)」の開発の参考にしたのだろうと思っています。それだけ初代「ミア―タ」は、カニ目を彷彿させる機敏なスポーツ―の素性を持っていましたね。「人馬一体」というキャッチフレーズがぐっときました。

師匠の言葉
しかし、車の存在があまりにも近かったので、なんと!愚かなことに試乗をしていなかったんですね(爆)。手に入れた当時は、走らないことと言ったら天下一品!やっとの思いで車検を通し、さてそれから、私の師匠である長谷川さんの工場に直行。待つこと1か月。受け取ってびっくり!まあ走るは!走しるは!すごく元気なヤンチャ坊主に様変わり。師匠の一言が胸に迫りました。
「古い車もちゃんと直せば当時の性能の8割は必ず再現できる」って言葉でした。脱帽です。

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初ドライブ
最初の休日は筑波山にドライブ。基本的に小さなエンジンですから非力な感は否めませんが、それでも軽快なフットワークで楽しませてくらました。周辺の林道を見つけては攻め込み、スポーツカーの醍醐味を堪能したものです。

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48の父

つづく


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