The Old Man & the Gun

2021年03月31日 10:48

名優ロバート・レッドフォード最後の主演作じ自らが公言している作品。実話をベースにした銃を持つが一切人を傷つけない紳士的振る舞いの銀行強盗フォレスト・タッカーを描いています。スーパー16フィルムで撮影された粒子の荒い質感も心地良く、登場人物がとてもチャーミングで良い映画でした。邦題は「さらば愛しきアウトロー」で現題はThe Old Man and the Sea(老人と海)に引っ掛けてます。

1978 Buick Regal
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映画冒頭のシーンでフォレスト・タッカーが逃亡に使うクルマ。一般的に銀行強盗が自分のクルマを犯行に使う?と疑問に思いましたが、その後もこのクルマが出てくるのでマイカーなんでしょう。若い時はトラックやいわゆる”羊の皮をかぶった狼”的なスポーツセダンが好きでしたが、ある程度の年齢になったら堂々とした2ドアクーペをパーソナルカーとして転がす姿に憧れます。

1972 Chevrolet Monte Carlo
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冒頭の逃亡シーンで途中乗り換えるのが白いモンテカルロ。舞台は80年代初頭なので10年落ちくらいのクルマになります。ラリーホイールを履いた雰囲気も良かった。

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この時代の無事な顔にエレガントな後ろ姿。やっぱりいいですね。日本車も一生懸命アメリカ車のデザインを模倣していましたが、いかんせん車幅が違いすぎてこの雰囲気までは真似できていません。同じシャーシでトラックスタイルのエルカミーノもありますが、今ならモンテカルロを選ぶだろうな。

1957 Chevrolet One-Fifty 4-Door Sedan
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フォレスト・タッカーがかつて警察に捕まった時の回想シーン。逃亡に使っていたのはマットブラックのトライシェビー。アメリカングラフティの黒い210を彷彿とさせるチョイスですね。

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派手なカーチェイスなんてありませんが、大作ではないけど良い映画を見たなと思える作品ですよ。

Jr

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Uncle Frank

2021年03月26日 08:00

何か映画でも見ようと思いAmazon Primeで物色。アメリカ車とそこに映る3人の姿をみて「あ、良い感じのロードムービーかな?」と何も予備知識なしで見始めました。アメリカ南部の田舎町で育ったベスとニューヨークの大学で准教授をしている叔父フランクを中心に物語が始まります。ロードムービー的な側面もありましたが、テーマはもっと他のところにあり、不意を突かれたようでとてもよかったです。1時間半くらいの短い映画なので時間がある方はぜひ。

1968 Pontiac LeMans
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フランクおじさんの愛車なのかな?とある事情で里帰りをするのですが、そのときに乗っているのがポンティアックのルマン。みんな大好きGTOのベース車両でChevroletで言うとシェベルと同じシャーシの兄弟車です。

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舞台は1973年のアメリカと書きましたが、これは私「Jr」の生まれた年。当然'68年式のクルマは現役で走っています。マスキー法以前の1970年までがアメリカ車の黄金時代だと思いますが、この時代のクーペは本当にいいですね。

1969 Chrysler 300
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ルマンと共に旅をする事になったクライスラー300。この名前を聞くと2000年代に久々のヒットとなっら同名のセダンを思い出す人も多いと思いますが、その車名ルーツはココにあります。

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オープンにした姿が美しく見惚れてしまいますね。

1964 Ford Fairlane 500
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故郷で暮らすベスのパパの愛車はフェアレーン500でした。家族がいても2ドア・ハードトップですよ。個人的にはこのチョイスが一番のお気に入り。劇中車はホワイトボディだったので・・・



サンダーボルトを想像せずにはいられませんでした。カッコイイでしょ?

別にココで紹介したクルマが大活躍するような派手な映画ではありませんが、個人の成長だったり、家族だったり、LGBTQだったりをテーマにした小さくて良い映画でしたよ。邦題は「フランクおじさん」です。

Jr

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シン・エヴァンゲリオン劇場版:||

2021年03月17日 11:50

全くの門外漢でしたが勢い余って一気に新劇場版を見終えました。最後の仕上げは映画館で。正直作品としてはやっぱり自分の趣味とは程遠いものでしたが、その圧倒的な情報量と熱量を浴びながら、置いていかれないように集中して自分の中で物語の辻褄を処理していく感じが新鮮で楽しかったです。前回の投稿で「序」と「破」について触れました。その次の「Q」はクルマは出てこなかったのですが、現在公開中の「:||」には出てきましたよ。

SUZUKI JIMNY(SJ30)
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ジムニーが出てくるとぐっと親近感が出てきますね。このブログでも紹介しましたが映画「おおかみこどもの雨と雪」にも出てきましたよね

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劇中に出てくるのは幌車。ほぼノーマル然とした外観ですが、「序」と「破」に出てくるクルマと同じようにエンジンは電気モーターに交換されているであろうディティールを見つけることができました。

ネタバレできないのでこれ以上は書けませんが、どんなシーンで使われているのか詳しくは劇場で是非。

Jr

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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序と破

2021年03月15日 15:14

久しぶりの映画のクルマの話。前回は2020年7月の「THE DEAD DON'T DIE」でしたか。映画館はそれから足を運んでいませんが、雨の週末に配信で見た中から。

「シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇」が公開してとんでもない興業収入を記録しているそうですね。ある世代にとっては当たり前に見ている作品だと思うのですが、私の場合表現方法としてそもそもアニメーションが好みではなく触れてきませんでした。例えばガンダムであれば劇場版に副題はあっても「I」「II」「III」と番号がついているのでどこから見ればいいのかわかりますが、エヴァンゲリオンの場合は番号はないし、「エヴァンゲリオン」と「ヱヴァンゲリヲン」は内容は同じなのか、テレビ版のリメイクが映画なのか、テレビ版の後の物語が・・・とかそれを調べるのも面倒でね(苦笑)いわゆる「NOT FOR ME」と距離を置いていましたが、これだけ社会的に影響が大きいなら何かあるのかも?と配信で見ることにしました。

ALPINE RENAULT A310
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劇中序盤に特務機関NERV(ネルフ)の葛城ミサトが主人公を迎えに来るシーンで活躍します。カーチェイスシーンもたくさんありました。ローンが残っている愛車であると語られていますが調べてみるとローンとは購入ではなくレストア費用でガソリンエンジンから電気モーターにモデファイしてあるそうです。

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マツダ コスモスポーツ
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「サーキットの狼」にヨーロッパみたいに赤いレーシングストライプが印象的なコスモスポーツは特務機関NERV(ネルフ)の官用車。この車のチョイスは「帰ってきたウルトラマン」のオマージュのようです。

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私たちが馴染みあるなんでもない日本の風景(標識とか電線とか)とディストピア的SF設定が見事に同居する世界観がたまらないですね。ハリウッド映画を見て育った私がアメリカ旅行でなんでもない風景に心が躍ったように、エヴァンゲリオンを見て日本の現実的な風景に憧れを抱くこともあるんだろうな。漫画もアニメもそうですが、細かいニュアンスを感じることができる自分達の言語で作られた世界的に評価の高い作品を見ないのはもったいないですよね。今まで見ていた作品もエヴァンゲリオンに影響を受けていることに気がつくなど、面白い体験ができました。

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知らないことや見たことがないことを変に自慢する前に、コロナ禍でできてしまった余暇を使って世界に影響を与えたポップカルチャーを体験してみるのもありですね。

Jr

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THE DEAD DON'T DIE

2020年07月01日 12:20

コロナ渦で公開予定だった映画も延期され、映画館もクローズしている最中、自粛開けにどんな映画を観ようか色々悩みました。決めてはこの追加で発表されたアートワーク。

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オフィシャルポスター第二弾として公開されたポスター。なんとRockin'Jelly Beanさんの作品。私は'90年代にMOONEYESのHRCSで彼のバンドのライブを観たり、Tシャツにサインもらったりした思い出があります。

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覆面アーティストRockin'Jelly Beanと私

もちろん、監督ジム・ジャームッシュと主演アダム・ドライバーのコンビはPATERSONで虜になっていたし、ジム・ジャームッシュはミステリートレインでTHE CLASHのジョー・ストラマー主演にしている勝手に自分側の監督だと思ってますから。

1967 Pontiac LeMans
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劇中より

劇中、印象的に登場するのがこのポンティアック。先に載せたアートワークにも描かれていますね。

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Photo by Greg Gjerdingen

このル・マンが特に大活躍するわけでもないし、ストーリー的に別に意味もありません。なぜ唐突にこのクラシッククーペがチョイスされたのか。それはモダンゾンビ映画の型を作った「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」へのオマージュです。「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」では墓参りにル・マンで訪れるところから映画が始まるんじゃなかったかな。ゾンビの基本「人間の肉を食べる」、「頭を破壊されるまで死なない」、「噛まれた人間もゾンビ化する」と、今では当たり前になった概念を最初に提示した記念碑的作品。その後、多くの映画監督たちはゾンビの基本を踏襲しながら、そこに独自のメッセージやアイデアを注ぎ込むわけです。「THE DEAD DON'T DIE」もその基本に則っていますよって事をいろいろなところに散りばめられていて、その一つがル・マンの登場って事ですね。

ホラーではなく、シニカルなコメディ。私の苦手な大きな音でいきなり登場みたいなびっくり驚かせ演出はなく、ただただニヤニヤとしながら楽しめました。ジム・ジャームッシュがモダンゾンビのルールを踏襲しながら、もう一つ加えた設定が「生きているときに執着していた事を忘れない」ってこと。この設定がどんなふうに描かれるのか・・・気になる人は映画館へどうぞ。

Jr

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