手探り

2020年03月24日 08:00

風が強いもののお天気に恵まれた三連休。昨今の状況ではなかなか人の多いところへお出掛けは控えた方が賢明でしょう。だからと言って家でTVを観ていても暗澹たる気分に陥るだけですよね。愛車と出掛けて、気持ちの良いところでお散歩しながらお花見みたいな人が多かったんじゃないかな。

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ガレージ前の桜もかなり開いてきました

最近仲間入りしたマスタングは引き取りに行った時に20キロほどドライブしただけ。まだオートマのセレクターをどこに入れて走ればいいのかもよくわかっていません。そんな訳隙間時間にお花見ドライブへ出掛けました。

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この資料を見ると下から2つ目のポジションで走ればいいようですが、どうもギアが適性ではなくレスポンス悪い。停止時にLに入れて、速度アップに合わせて1段づつ上げて走る方が良さそうです。

1964 Ford Mustang

冷間時のエンジン始動なんかもコツがまだ掴めていません。こうやって距離を詰めていく手探りの時間はもどかしいのと同時に新鮮でいいものですよね。

Jr

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おしゃれと安全は足元から

2020年03月23日 08:00

ガレージに新しく加わったマスタング。前のオーナーさんがとても大事にしていた事もあって基本的にはとても調子が良い。ただ古いクルマなら当たり前ですが、オーナーや環境が変わればちょっとしたマイナートラブルが出てくるもの。とりあえず自分色に染めながら、少しずつ距離を縮めて行こうって感じです。

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まず取り組んだのはノーマルに戻す作業。外装はほぼオリジナルなのですが、内装は前オーナーさんの趣味でいくつか変更されていました。ヘッドレストやシートベルト、インナーリヤビューミラー(ワイド)など実際には設定されていない現代的な安全装備を取り外して1964年当時の雰囲気に戻します。鍵付きのガスキャップもノーマルに戻しました。

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次はタイヤ。ホワイトリボンタイヤを履いているがかなりひび割れしている。サイズは「205/70R14」で、エスティマなんかと同サイズ。ざっと検索すると、ラインナップは基本的にエコタイヤばかり。例外としてミシュランからクラシックカー用の復刻タイヤが発売されている。ヨコハマのGTスペシャルなんかもサイズなし。定番ですがBFグッドリッチかなぁ。ホワイトリボンにこだわるならMAXXISからお求めやすい価格で市場に出てます。

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USのサイトでマスタングの写真を見ていると純正ハブキャップのホイールにはホワイトリボンタイヤが定番みたい。タイヤメーカーはTOYOだったりYOKOHAMAだったりとこだわってないのかな。今履いているのもピレリだしね。

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ミシュランのクラシックカータイヤは、カッコイイけどちょっと肩の力が入りすぎている感じがしてヒーリーにはいいかもしれないが、マスタングにはどうなんだろう。ホワイトレターやホワイトリボンは間違いないけどな・・・逆にエコタイヤくらいが力抜けていていいのかも!?アジアンタイヤにクラシックなトレッドデザインタイヤもあるじゃん・・・と危うい思考に陥っている気もするので、もう少し冷静になって考えます(笑)

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【ポニーカー】VIN CODEからマスタングを調査する

2020年03月09日 08:00

以前、ヒーリーのHeritage Certificates(遺産証明書)を取得した話を書きました。

【参考】
遺産証明書
英国車の遺産証明所取得方法

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車両についているコーションプレートの情報を入力すると、その車両が生産された年月日や、どの工場でラインオフしたのか?その際のエンジン番号やボディーカラーなどの情報を取得できます。よくナンバーマッチングなんてワードを聞くと思いますが、この出荷時のシャーシナンバーとエンジンナンバーが同じだと一般的に価値があるって事ですね。

何かの縁で手に入れたクラシックカーの事をより深く理解するにはとても良い制度だと思います。英国の自動車文化に敬意を抱かずにはいられません。日本車で細かい履歴を追いかける手段があるのかは分かりませんが、アメリカ車はどうなんでしょうか?

今回取り調べを受けるのはフォード・マスタングです。

1965mustangford.jpeg

手掛かりになるコーションプレートは運転席のドアストライカー受けの部分にありました。刻印は残っていますが、印刷が剥げているので、その記号が何を差しているのかはわかりません。そこで「mustang vin code」などと入力して検索してみます。

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Classic Pony Carsより

各刻印の意味などが1965 Mustang Data Plate Decoderなどいくつかのページで見つけることができました。英国と違い趣味でまとめてくれている人がたくさんいるみたいですね。遺産証明書みたいなモノは出ないんでしょうけど気軽に確かめられるのは嬉しい。それではさっそく調べてみましょう。

【BODY】65A
ボデイ形状のコードです。65Aはハードトップで内装はスタンダード、バケットシートとなっています。例えば76Cだとコンバーチブルでスタンダードインテリア、ベンチシートなど仕様がわかります。

【COLOR】M
ボディ外装のペイントコードです。MはWimbledon White(ウインブルドンホワイト)・・・全塗装されているんですね。現在のカラーはシルバーブルー(Y)だと思います。

【TRIM】82
内装のコードです。82はBlue Vinylです。現在はブルーとホワイトの2色でポニーインテリアと呼ばれる仕様に変更されています。

【DATE】09D
Build Dateとあります。09は日のことらしい。問題のDですが、これは1964年4月のことみたいです。1964年4月9日ってことになります。これはラインオフの日なのかな。どのタイミングなのか詳しいことはまだわかっていません。

【D S O】71
District Sales Officeの略で、どの地域の販売網に納めたのかがわかるのかな。71はLos Angelesのようです。

【AXLE】1
デフ仕様と減速比がわかるみたい。1はノーマルデフで3.00とのこと。

【TRANS】6
トランスミッションのコードです。6は3速オートマチック(C4)搭載車とのこと。

【Vehicle Warranty Number】5F07F(6桁の数字)
いわゆる車検証にも記載される車体番号ですね。ドアプレートだけではなく、ボンネットを開けると左側に刻印されています。この英数字の羅列にもそれぞれ意味があります。左から順に解説します。

【年式】5
モデルイヤーを表します。5は1964 1/2と1965のことらしいです。1964が存在するなら4があっても良さそうですよね。これにはちょっと事情があって、モデルとしては1965年モデルなんだけど、諸々仕様変更が途中であって区別するために1964 1/2が設定されたみたい。このクルマは1964 1/2と1965どっちなんだろう?・・・その答えはのちほど。

【Assembly Plant】F
生産工場のコード。FはDearborn, MI(ミシガン州ディアボーン)でデトロイトの西に隣接し、現在もフォード本社があります。

【Body Style】07
ボディコード。さっきも出てきましたが、あちらは内装仕様も含むコードでした。今回は純粋にボディ形状だけ。07はハードトップとなります。

【Engine Code】F
エンジン仕様のコード。エンジンは直6と2種類のV8が選べました。FはV8 260 cu.in. (4.3リッター)のことです。このエンジンは1964 1/2にしか存在しません。

ここで最初の年式の問題に話を戻します。年式コード"5"は1964 1/2と1965どちらも表しますが、エンジンコードがFのV8 260 cu.in. なのでこのマスタングは初期型の1964 1/2と判明しました。

まとめ
このマスタングはT型FORDが生産されたディアボーン工場で1964年4月に生産されました。映画「FORD VS FERRARI」でも出てきたマスタングのデビューは、1964年4月17日から開催されたニューヨーク万国博覧会。その1週間ほど前に生産されたわけですね。ガレージK&M「ポニーカーヒストリー」によると1964年3月9日から8月17日まで生産された初期のモデルを1964 1/2と呼ぶそう。生産開始から1ヶ月目って事で本当に初期ロットになるんだな。

現在はエンジンが298 cu.in. (4.7リッター)に載せ替えられ、それに合わせてエンブレムも交換。色は64年には設定がなかったシルバーブルーに塗り替えられています。またインテリアも1965年から選べるようになったポニーインテリアになっているので、レストア時に1965年仕様にされたみたいですね。

シェルビー仕様のマスタングならともかく、アメリカの大衆スポーティーカーでナンバーマッチングなんて特に気にはなりません。出荷台数も多く、ホワイトボディさえ買えるマスタングですから、いかにもアメリカらしいやり方で愛されてきたんでしょう。

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さくらモーニングクルーズ Vol.104に突如現れたこのシルバーブルーのポニーカー・・・ボスのいなくなったガレージの隙間で飼うことになりました。ヨーロッパ系のクルマが多いさくらモーニングクルーズですが、脱力したアメリカ車との付き合い方を紹介できればと思います。

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