2014年12月22日 08:00
昨年の発表からいくつか見直しはされたようですね。詳しくはコチラ(財務省 税制改正の概要)・PDFを見て下さい。大雑把に言うと・・・
・重量税:エコカー現在の拡充と経年車に対する課税見直し
・自動車取得税の減税
・軽自動車税の引き上げ、経年車課税、原付・二輪の税率引き上げ
新しい低燃費・エコカーを購入して
税制バランスを考えれば軽自動車の増税は仕方がないと思っています。この時も書きましたがマイクロカーや自転車なども含めて抜本的に見直した方がいいんじゃないかな。
以前も引用させてもらいましたが日本自動車工業会欧米の若者たちにとっての“クルマ”ドイツ自動車事情は非常に参考になります。
車検内容にも個人で選べるオプションがあって、例えばオープンカー、あるいはモーターサイクルを所有している人は厳しい冬は走らないので4月から10月までの「7ヵ月車検」という申し込みもできる。そうすると車検代も、税金も、そして保険も安くなる。さらにこうした冬場に使わないクルマはサマーカーとあだ名が付けられ、車検証にもその経過が記載されるので中古売買の時に比較的高額で売れる。もうひとつの車検アラカルトは「ヒストリック登録」である。もし貴方のクルマが30年以上古くて、オリジナルの状態を保っていることが車検で証明されれば、そのクルマは工業製品文化遺産ということになり、ナンバー末尾にH、すなわちヒストリック・ナンバーが発行される。そうするとその車両に関わる自動車税は一律およそ1万8千円で済む。もちろん触媒の有無は問われない。しかしこのドイツの制度はまだずっと厳しい方で、北欧諸国や英国では車齢は25年で十分、さらに車検や税金を免除しているところもある。
こうしたフレキシブルな車検制度によって自動車を工業文化遺産として保存する努力もしているのである。ところでドイツではまだ検討中だが、さらこの上を行く制度もある。スイスではクルマを複数所有するオーナーに対してナンバー・プレートを1枚だけ交付するという制度がある。もちろんその車検証には複数のクルマが記載されており、支払う税金や保険などはそのなかで最高額のクルマに合わせる。
つまり一人のオーナーは同時に3台のクルマを走らせることはできないので3台分の負担をする必要はないという理屈である。つまり自動車は走る道具であり、ガレージに置かれている状態では課税する必要はないというわけだ。もちろん車検は別途取得しなければいけないが税金や保険は一台分で済むので、例えば通勤用のセダンはウィークデイに、趣味のカブリオレは週末用といった複数所有需要を喚起することができるというわけである。
さて、話をドイツの車検に戻すと、前述した重量税などという意味希薄な多重搾取的税金も存在しない。自動車の保有者は排気量と二酸化炭素排出量に準じた自動車税を支払うだけでよい。
以前レポートした英国車の遺産登録の件もそうですが、欧州各国には自動車を近代文化として保護する事が当たり前に行なわれています。果たして日本は?自動車をたくさん作って売る国ではありますね。均一化されたコストパフォーマンスの良いクルマをどんどん生産するのは上手なんだと思います。でも、白物家電や半導体などと同じ末路を辿らなければいいけど。自分達で自分の首を絞めているんじゃないかな。そのうちお隣の大国で生産されたクルマで十分使えるよってこだわりのない人達が主流にならないとは言えません。
いったい誰に投票したら僕らの願いは届くのか?選挙が終わると急にいろんなことを承認したみたいになっちゃうんだもんな。選挙結果は特番組むのに、選挙前にはあんな各局特番やらないのにね。
今できることは僕らが心底クルマを楽しむ姿を魅せるだけですね。
Jr

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