自動車と自転車の新しくて古い関係

2015年04月06日 08:00

自転車のロードレース最高峰と言えば多くの方がツール・ド・フランスを連想すると思います。夏のフランスを3週間に渡って行なう過酷なステージレースでピレネーやアルプスの山岳ステージを経てシャンゼリゼでフィナーレを迎えます。このように3週間かけて行なうステージレースをグランツールと呼び、山も登れて、タイムトライアルや平地でのスピードコースでもタイムを失わない最強オールラウンダーを決める戦いです。

tourdefrancesangaku.jpg

これとは別に1日で雌雄を決するレースもあります。世界選手権やオリンピックもそれに当たりますが、この時期から始まるベルギーやフランス、オランダを舞台にしたワンデイレース(クラシック)で勝利する事はツール・ド・フランスを勝つ事と同じように価値のある事。まだ肌寒い欧州では強風か吹き荒れ雨も多い・・・そんな悪天候の中で最も強い男を決める戦い・・・そこには山を上る為に体を極限まで絞ったグランツールレーサーとは違う、屈強な体躯とタフな精神力を持った男達の真剣勝負が繰り広げられます。

flanders_classic.jpg

写真のようにローマ時代に作られた石畳がコースに含まれる事でレースは一層過酷なものになります。日本で連想するキレイに敷き詰められた石畳ではなく、不揃いな石がデコボコに埋められた石畳は選手だけではなく、自転車にも牙を向くのです。

このレースの為に自転車を改造する事は昔から当たり前で、ハンドルのバーテープを2重に巻いたり、タイヤをちょっと太めにする、ホイールは昔ながらの手組みにしたり、MTBのようにフロントサスペンションを付けたり、振動を吸収するシートポストなんてのもありましたね。
ボトルを振動で落とさないようにボトルケージもいつもと違うものに変えたり、普段は農道で使われている事もあり巻き上げた土から細菌が舞うのでボトルにキャップを付けるなんてのもあります。

自転車のフレームが金属製かたカーボンになってから振動吸収性が上がったのでサスペンションみたいな構造は負荷されなくなっていたのですが、今年遂に復活するようです。自転車の素材研究が進み難なく最低重量を下回る事が当たり前なので、その余裕でサスペンション構造を追加できるようになったのでしょう。

sus_dogma.jpg
velo newsより

ピナレロの自転車を駆るTEAM SKYはJAGUARからもスポンサーを得ています。チームカーはもちろんJAGUARです。今回はチームカー提供だけの関係を飛び越えて、開発においてJAGUARは、振動分析における自動車業界最先端の専門知識を提供したそうです。



自転車の開発と自動車メーカーの協力について最近ではコルナゴとフェラーリ、スペシャライズドとマクラーレンなどもありました。でも、もっともっと前にこの手の協力関係・・・と言うか関係性ってありましたよね?きっとここからの話しの方がこのブログを読んでくれている人には知ってる人が多いはず。


Photo by Hugger Industries

モールトン博士とラバーコーンサスペンションですよね。詳しい事は以前の記事を読んで頂けたらと思いますが、モールトン博士が発明したラバーコーンサスペンションはアレックス・モールトン自転車とBMC MINIに採用された事は有名です。



時代は繰り返すんですね。もう古いテクノロジーだと思っていた事がひょんなキッカケで注目を浴びる。ピナレロのバイクに付いては「今更これかよ」って声もありそうですが原理原則みたいな事ってどうやったって無視で来ませんよね。

Jr


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