台風被害と今できること

2015年09月17日 08:00

台風18号によるご被害、心よりお見舞いを申し上げます。鬼怒川の決壊した地域は筑波山へ自転車で行く時にいつも通過するところ。映像に出て来た石下商店街の看板を見た時に驚きました。やっと水が引きこれから本格的に復旧作業に入る所だと思います。私も何か力になれるように考えています。とりあえずは募金から。

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2015/9/13 水が引き始めた江戸川河川敷

私の住む埼玉県春日部市周辺でもせんげん台駅周辺が水没して電車は不通に。国道16号と4号線も一時通行止めとなりました。地元なので大雨が降ると冠水する場所は肌でわかっていますし、ハザードマップも日頃から見ていたので慌てず対処がすることができました。何かあったと言えばガレージの床に水が入って来たくらいですね。

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この辺で育った子供達は社会科の時間に関東の治水の歴史を学びます。サイクリングでよく行く関宿城にはその治水の歴史がよくわかる資料が展示されています。

この地域は江戸へ続く水運の拠点として栄えた町も多く、古くから川の恩恵を受けて来ました。今では水運はなくなりましたが、飲み水をはじめ生活・農業用水としても大事な資源です。更に身近な自然を感じられる場所であり、都市部の野球やゴルフ、サッカーにラグビー、乗馬にマラソン、自転車などのスポーツを親しむ場所としても基調な場所です。

関東平野の真ん中で海も山もなく自然災害に対してあまり神経質ではないのですが、洪水にたいしては敏感です。さくらモーニングクルーズの第二会場となっているカスリーン公園の名前の由来は誰もが知っています。利根川が且つて暴れ川「坂東太郎」と呼ばれていた事だって知っているでしょう。通学路の電柱に「ココまで水が来ました」表示がありましたし古い農家の納屋には木製の船が掛かっていました。

自然の恩恵と猛威は裏表。温泉宿と火山の噴火みたいにね。猛威からの損害をなるべく小さくして恩恵を最大限得る為に知恵を絞って治水事業を行って来た訳です。

外郭放水路

最も新しい治水事業の歴史はスーパー堤防と春日部にある地下神殿(首都圏外郭放水路)になるんでしょうか。各河川に流れ込んだ大量の雨水がこの地下神殿に集められて江戸川に放水されます。このタービンが75%の出力で稼働していたとか。最近良く耳にする都市型水害(内水反乱)などを考慮して総合的に対策をしないといくらこの放水施設が高い出力があっても生かせません。

渡良瀬遊水池
渡良瀬遊水池

日光では年間雨量の1/3がたった24時間で降ったとか・・・どれだけ災害への対策をしても想定を遥かに越える事が起きれば無力である事は東日本大震災でも思い知らされました。
しかし、個人でできることはなるべく情報を手に入れて、日頃備え、素早く対処する事しかありません。皆さん、クルマの中にセーフティーハンマーは入っていますか?浸水した道路に「これくらいは大丈夫だろう」と突っ込んだりしていませんか?

とにかく、今できることからはじめましょう

Jr


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