記憶を辿る旅

2015年11月05日 08:00

文化の日に48HQにしばらく置いてあったジムニーを新潟県長岡市の親戚の家へ運んできました。550ccで2ストのジムニーはそのクルマの性格上ローギヤード化されている構成のため高速走行は苦手。軽自動車はちょっと前まで高速道路でも80km/h規制でしたしね。メーターも80km/hまでしか数字がありませんし。

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ですから退屈になる高速道路を避けて一般道でトコトコと向かいました。紅葉を眺めつつ、まだ関越自動車道が整備されていなかった頃の記憶を辿る旅でもあります。
出発地点の埼玉県買春日部市から農道を抜けて鴻巣市の国道17号へ。ここからはバイパスが整備されていて思ったより快適でしたが2時間以上経ってもまだ埼玉から脱出できていない事に少し凹みました(苦笑)

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前橋抜けると一気に旅情気分が高まります。山間部を走るだけで癒されますねぇ。下手な合成写真みたいな青空と紅葉してきた山はきっと昔と変わらない風景。しかし三国の周りの廃墟となったドライブインは高速道路ができてもうずいぶんと時が経った現実を突きつけて来ます。

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登坂車線では左車線を走りアクセルをベタ踏みしながら三国を越え湯沢へ。もちろんまだ雪はありませんが、来る冬へ向けて準備が進んでいました。ガレージや納屋の屋根を見るだけで雪深い事が伝わって来ます。

途中で昼食休憩を30分くらいとトイレ休憩を何度かしたくらいですが7時間半ほどのドライブで無事に目的地へ到着。昔は帰省するのに8時間ってイメージがあったのですが、やっぱりそれくらいかかるんですね。当時の私はもちろん助手席専門でしたが、その車窓から見ていた風景を自分でハンドルを握ってトレースするのは何とも言えない感覚でした。

自転車の旅ですと目的地は一応の目標であって、それよりも道中を楽しむ事に重きを置いています。それがクルマやオートバイになると段々と薄れていく気がするんですよね。道が便利になればなるほど目的地までの距離が伸びてそれが顕著になるイメージ。たまにはこんな記憶を辿る小旅行もいいもんです。


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