2016年12月07日 08:00

そしてこの実験を受けてこんな結論で記事を締めくくっています。
時速四十キロで走った場合、一秒だけ下を向いてもその間に十一メートル進む。小塚教授は「せめて人が多い街中では低速で走るなど、乗る側が安全に配慮すべきではないか」と指摘する。
この記事を読んで内容はともかく、見出しのつけ方に悪意があるなぁとガッカリしました。
私は実験と同様のドロップハンドルのロードバイクにも乗りますし、写真のようなドロップハンドルで悪路を走る自転車にも乗ります。またフラットバーのMTBにも乗りますし、もちろんママチャリにも乗ったことがあります。ですから乗車姿勢による特性の違いも理解しているつもりです。アップライトな乗車姿勢で速度がゆっくりであれば周囲を確認しやすいのはその通りでしょう。でもロードバイクでも逐一目や耳などで感じる状況から予測を繰り返し、時には上体を上げ、ペダルの上で立ち上がり頭を振って周囲を確認することにより、視野の狭さを補完することができます。当たり前ですけど。
特性の違いは実験のようにあると思いますが、それが「ながらスマホの車並み」ってのはあまりにも不親切で恣意的で乱暴な話だと思うんですよね。バイラルメディアのように炎上して欲しいだけなのでしょうか?
ヘッドライトと4輪駆動
ハロゲンからHIDやLEDなど明るいヘッドライトによって夜間のドライブが非常に楽になりました。雰囲気を重視するクラシックカー乗りは未だにシールドビーム式のヘッドライトを愛用していますが、それが最新のHID式などに比べて危険だと思いますか?単純に同一条件なら視界が広がり明るいライトは安全に寄与するでしょう。でも一方で明るいHIDの方がドライバーを安心させることにより、平均速度を押し上げて事故率が高くなるといった話を聞いたことがあります。

雪道で圧倒的なトラクション性能を発揮してくれる4輪駆動車もブレーキとなると後輪駆動だろうが4輪駆動だろうが関係なく、県外ナンバーのクルマが雪国で脱輪している光景を見たことがある人もいるんじゃないでしょうか?比較的車重が重いクロカン四駆は止まるのが大変って事もありますよね。

例えばミニバンとロータスヨーロッパとかスーパーカブ(半キャップ)とレーサーレプリカ(フルフェイスヘルメット)を比べてそれを後者は「ながらスマホの車並み」であるって言われてもねぇ。結局はそれぞれの特性を理解して操る人間の問題でしかないわけで、記事の最後にある「気をつけましょう」以上の事はないはずなんだけど。
そう、ナイフだって便利な道具にするか、危険な道具にするかは人間次第って事ですよね。
Jr

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