CHEVROLET 210 と少年時代

2011年02月28日 08:00

48PRODUCTを運営しているCREWの「元気な企業を創るデザイン」ブログにクルマの話題をアップしたので、こちらにも転載します。

シボレー210の思い出
フリートラインが僕のデザインー魂に火を点す要因でしたが、家にはその後、FLが交通事故で壊れたことをきっかけに、シボレーの210(ツーテン)53年製がやってきます。

1953 Chevrolet Bel Air 4-Door Sedan, Revised Illustration
Photo by aldenjewell

お洒落なボディーラインは、アメリカ黄金の50年代を代表する「ベルエアシリーズ」で有名です。これは完全戦後設計の車ですから断然カッコよくなったし、あらゆるメカに戦争の技術が投入され、東京都心部をアメリカ車で埋め尽くす時代の代表的車種でした。
国産車がブルルン、ブルルンと、あえぐように走るのに対して、シューっと、ハイブリッド車のように、エレガントな音で、でかいボディーを軽々走らせるんです。

1953 Chevrolet 210 2 Door Sedan with 54 Grill (Custom) '2XSL370' 4
Photo by jacksnell

狭い田舎の街中を歩く人を追い越すと、びっくりした顔で、「もっとエンジンの音を出して走れ!馬鹿!」なんて、妙なクレームがつけられたコトもありました(笑)。電気自動車が、ごみの収集車のようにピロンポロンと音を出して走らせよう!なんて、笑い話ではないことが過去にあったという事実です。
明治の時代には岡蒸気の前を「今から蒸気機関車が通るぞ!」って、大声でお触れを出す人が駆けて来るなんて、笑い話ではないのですね。

Automotive-lighting-Apollo-moving.jpg

外観の最たる特徴は、低くなったエンジン設計のおかげで、ぐっとボディーが低くワイドになり、フロントウインドウにセンターピラーがなくなったことです。初代クラウンを見るとよく分かりますね。初代には未だアポロウインカーなど付いていて、今はそれを自慢にしていますが、当時は時代遅れの代名詞でした。

国産車にメタリック塗装は未だ無い時代に、ブルーメタリックの神々しいボディー!なんと塗装修理のために、新潟から埼玉は与野のいすゞ自動車まで陸送。それも三国峠(現在の国道17号)に、大型乗用車が通過できる道幅がない!そのため、長岡から長野経由で迂回して与野に行くという始末。1ヶ月くらいのドッグ入りだったと思います。

1954 CHEVROLET 210
新潟ナンバーがついた1953 CHEVROLET 210

このクルマには運転できない父親に代わって、専属の運転手さんがいて、この方が又律儀この上ない方でした。重量2t規制のある田舎の土橋を渡るとき、

「社長申し訳ありませんが、一旦下りてください」

と、二コリともしないで巨漢の父親に言い、静々とクルマで土橋を渡り、渡った向こう側でドアを開いてきちんと待っている。いでたちはと言うとハンチングにホームスパンのニッカポッカです・・・。父親は、ボルサリーノを被り、大きな身体をダブルのスーツで包み、普段牛車しか渡らない春の小川にかかる土橋を、のんびりゆったり歩いて行く、僕はその後からチョコマカくっついて行く。今から50年前の日本はそんな時代でした。父親は確か運転免許証を持っていたはずでした。後から聞いたら、「車を買ったら付いてきた」と、にやり笑っていましたが、真偽のほどは今もって家族の誰一人知りません。

Borsalinos
Photo by christophandre

僕が今から8年ほど前に銀座のトラヤ帽子店で、フェルトのボルサリーノを買ったのは、そんな父親の後姿に憧れていたからだと、今、合点がいきました。

48の父


blogランキング参加中。1日1クリックの応援をよろしくお願いします!
関連記事
スポンサーサイト



コメント

  1. 大好きな1960年代

    48父さんのボルサリーノにはそうゆう時代背景があったのですね。私もフランク永井さんがセブンのS2に乗っていたのを写真で見たことを思い出しました。では、日曜日に権現堂で!(今、古河のH師匠のところに車出しています。)

  2. ヨンパチブログ管理人「jr」 | URL | -

    ジム・クラークさん

    そうなんですよ!お洒落な親父で帽子が好でしたね。
    夏は探検隊のような白い帽子に半ズボンなんていう姿を覚えています(笑)。

    僕の相当頭がでかいのですが、親父にほどではなく、形見の品もかぶれません(爆)。
    Jrにもそう言われそうですが・・・。

コメントの投稿

(コメント編集・削除に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://48product.blog135.fc2.com/tb.php/160-e02ddac1
この記事へのトラックバック