2017年08月21日 11:14

公開2日目だったこともあって映画館の入りもまずまず。私が選ぶ作品や時間帯が空いているのばかりだってのもありますが(苦笑)でも若い人はいなかったなぁ・・・。字幕映画離れって本当なのかもしれないな。
2006 Subaru Impreza WRX

映画冒頭の「この映画はこんな主人公が出てきて、こんな物語ですよ」と端的に説明するシークエンス。そこで活躍するのがインプレッサWRXです。ここでケン・ブロックのジムカーナシリーズばりのドライビングを披露します。もしかしたらインプレッサが映画を通して大活躍すると期待している方もいるかもしれませんが、犯罪の逃し屋なので、その計画に向いている車を用意しているだけ。ですからこの冒頭でしか出てきませんが、ファンにとって十分満足感を得られる迫力だと思いますよ。

ただドライビングテクニックを駆使するだけではなく、ちょっとした仕掛けで敵を欺くシーンもあって面白い。
2007 Chevrolet Avalanche

次の作戦では突破に優れているタフなSUVがいい、リンカーンナビゲーターとか・・・とチョイスされたのがシボレーのアバランチ。ダッジラムとの大迫力カーチェイス!
1987 Chevrolet Caprice

ポスターアートのダッジチャレンジャーや通勤時に目立たない車としてアコードなど・・・他にもいろいろな車が出てきますが、印象に残っているのが80年代の四角いカプリス。個人的には70年代の車が活躍してほしかったのですが、これはこれでリアリティがあって良かったです。
犯罪の逃し屋と言えば私の一番好きな「Drive」や「The Driver」がありますが、それとはまた違った魅力のある映画でしたよ。ストーリーも音楽とシンクロした表現も。ぜひ映画館へ!
Jr

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(引用)
「自分はこの映画のメカニック/スタントドライバーの1人だ。ちなみにオープニングに登場するスバルの所有者でもある。」

(撮影で実際に使ったスバル・インプレッサは)合計4台だね(バック(Buck)を入れたら5台)それぞれ独特なんだ。
車体を完全に同じにしてるから外装だけだと見分けることはほぼ無理だと思う。
内訳はこんな感じだ
1.2WD(スタントマンが使ってる事で判断できる。凄いドリフトとか)
2.オートマ(主人公が乗ってる事が分かるような中距離撮影で使ってる事で判断できる)
3.T-Rex(ビスカスLSDやSTiを搭載した巨大ターボ付きWRX。自分の車でもある)
4.STi(ほとんどいじっていない)
5.バック(これは実際にはビスケットリグと呼んでる、運転用の架台の事で主人公が運転してる様子を接写で撮る時に使う)
「エドガー(この映画の監督)が実際にスバルファンかどうかは知らない。彼は珍しい位ビジュアルに対する眼を持ってるね。何かを気に入ったらそれにロックオンする感じだ。この世界には影響力のあるアートディレクターだっている。でもエドガーのビジュアル的な要求はみんな最初はいかれてると思う。それでもデモ動画を見ればみんなエドガーが当代きってのビジュアル/編集の天才だって事に気付くんだ。」
「インプレッサの素晴らしい事の1つは初めて見た時の見た目はごく”普通”なんだけど、インプレッサに出来る事をやらせ始めたらむしろワイルドだって事かな。映画は撮り始めたら金が全ての世界だけど、時間だけは思い通りにならない。
そこでスタントは同じ車を3台1カ月ぶっ通しで乗ることになる。それに車は調子が悪くなるものだし、(それで時間を取られたら)映画製作のコストが跳ね上がる事になる。そこでスタントはシーケンスのためにこういう方法をとる事になる」
この車はスライドさせまくるのに使う(2WD)
この車は俳優が乗る時とジャンプ用に(オートマ)
この車は動きにパワーがいる撮影用(T-Rex)
そのパワーが必要なのはブレーキの時だけだったら?(STi)
「STiは本当にバックアップ用。本編で見られるのはオープニングの180°逆回転ライトハンドドリフトのシーンだけで、撮影の時に丁度2WDが壊れてたからなんだ。(確か同じ日の撮影でカーブに突っ込んだんだと思う)で、T-Rexの方はクラッチが焼けてたから。ドリフトでカウンターステアを入れてるシーンはどれも2WDだね。本編での”マジかよ”っていうシークエンス/動き(例えば通りでの180イン180アウトのシーン)はどれもT-Rex。もちろん全てのスタントはきちんと訓練されたスタントマンが行っている。前に紹介された記事に出てくるジェレミー・フライだ。(最高にクールな男だよ)」
「スタントの世界には”プレビズ”と呼んでいる、そのスタントができるか確認するためのリハーサルをする日があるんだ。監督が望むものができない場合、できるだけ近いものを行うようにする。ジェレミーはあの動きをコンクリの上で行って上手くやってのけた。
そして本番の日にスタントチームの他のメンバーが本番の地面はアスファルト、コンクリ、鉄板、その後コンクリになってまたアスファルトに戻るという風に変化してる事に気付いた。もちろん滑らかに変わってる訳じゃないし路面の亀裂もそこかしこにあった。ジェレミーは5~6回のテイクで最初の180はなんとかなったんだけど次の180がどうしても上手くいかなかった。みんなして頭を掻きむしってたんだけど、その時にジェレミーが路面を濡らす事で上手くいくんじゃないかと思いついたんだ。そこで特殊撮影チームが路面を濡らして、彼はそこから6回目のテイクでやってのけた。彼は別次元の達人だ。」
(引用ここまで)
この動画が問題の映画冒頭インプレッサのドライブシーン。3分27秒に出てくる180イン180アウトがスタントマンが語る水をまいたシーンです。
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