2018年01月22日 10:29

清水門
80年代くらいまでは日本にもたくさんの自転車製造工場がありましたが、今ではそのほとんどが姿を消し世界の工場は台湾、中国になりました。ただ、日本の特殊な事情によって、少ないながらも高い技術を持つ自転車フレームビルダーが残っています。その事情とは競輪。競輪で使用する自転車は細かく規格が定められていて、特にフレームはいわゆるスチール製のチューブで構成されたものに限ります。競技用自転車といえば今ではカーボンが主流ですが、北米を中心にスチールフレームを見直す動きが高まり、日本の競輪自転車ビルダーが世界的にも注目されてたのです。ざっと駆け足ですが、このような背景があり、更に自転車の専門学校の設立などもあって4年振りに訪れたハンドメイドバイシクル展はかなりの賑わいを見せていました。

過去の本イベントの印象は、ベテランのビルダーさんがベテランサイクリスト向けにランドナーやスポルティーフなど懐古趣味的なスポーツサイクルを展示するイメージでした。しかし、今年の印象は新しい規格を取り入れた意欲作が増えた気がします。業界として若いビルダーを増やしてきた結果が現れてきたのかもしれません。

バイクポロ用の自転車なんかも私にとっては新鮮で面白かったです。そのフィールドに合わせた潔く極端でシンプルなそのデザインはやっぱり魅力的。クルマで言えばドラッグレーサーやモンスタートラックなどのように他では持て余すけど、自分のエリアでは無類の性能を発揮するみたいなね。

スチールにはスチールの良さがあって、いくらカーボンフレームの性能が上がり値段が安くなっても、しばらくは淘汰されることはないでしょう。カーボンだと決まった寸法の自転車に自分が合わせるしかありませんから。自分の思い描いたバイクを現実的な価格で実際に作ってもらえるのはとても貴重な経験になると思いますよ。
Jr

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