「東北地方太平洋沖地震」におきまして、被害を受けられた全ての方々に、心からのお見舞いを申し上げます。

2011年03月13日 22:26

「元気な企業を創るデザイン」並びに、「48PRODUCT」ブログ読者のみなさまの中には、大きな被害を蒙った、青森、岩手、宮城、福島、茨城にお住まいの方々が居られます。特に行政職はじめ団職員の方々も多く、その立場から、地域を壊滅状況から救うため、自身の家族の安全をさておきて、死に物狂いで活動をされているものと思います。お一人お一人の笑顔を想像しながら、安否を気にしております。必ず!お元気でいらっしゃること、必ず、今の事態が落ち着いた後に、また笑顔で再会できることを、心底よりお祈りおります。

終戦3年後に生まれた私も、敗戦後のモノの無い時代をなんとなく記憶していて、学生時代は安保闘争、社会人になりたての頃に、ドルショック、オイルショックと立て続けに見舞われました。流言蜚語で、トイレットペーパーの奪い合いなど、騒然とした社会も体験しています。サリン事件では、最寄り駅である八丁堀が野戦病院のようになった状況を、間一髪で逃れました。しかし、このたびの災害は、戦後ほとんどを経験している私にとって、そのような状況を遥かにしのぐ、敗戦後最大の試練だろうと“直感的”に感じています。豊かな物質に囲まれて、その環境になれ親しんだ「辛抱」の出来なくなった私たちには、これから、考えられないほどの「我慢」と言う、生活の仕方を実践しなければならない時期を迎えるのでしょう。

地震の当日は東京に居りまして、ご多分に漏れず帰宅困難者となりました。スタッフと共に、コンビニで残っていた食品を頂きながら、テレビの画面に見入っていました。自然の力を前にして、自分と同じ重さの人命が失われていく様と共に、地域の人たちが必死の努力を積み重ね、協力しあい、英知をつなぎ、積み重ね、築いた有形資産が、何の抗うことも出来ずに、壊滅していく様子が、悲しくも、悔しく思う気持ちと共に、その状況を、特別な力の無い市井の者でありながら、安全な場所で、曲がりなりにも食事を頂ながら、見ている状況が、整理できずにおりました。

一夜明けて、交通網が徐々に復帰したことを受けて、回復した路線を迂回しつつ、途中の駅から家族の車でのレスキューを受けて無事帰宅できました。ほっと一息ついた車窓から歩道を見ますと、ビジネススーツを着て鞄を持ったビジネスパーソンが、歩きにくいヒールや革靴で、腰や足の疲れを庇いながら、安息を求めて、整然と一列になって帰路に付く姿を見ました。何故か目頭が熱くなりました。同時に「この国は捨てたものではない・・・立派に立ち上がる」と確信しました。地震があった当日は、都内から脱出する夜間の帰宅姿が多く見られたようです。ほとんどの方が、整然と、時には声を掛け合い、女性の一人歩きも安全が確保され、無事帰宅されたことを聞いています。この国の「安全」と「互助精神」は、伝えられ、発揮され、健全に機能しています。うれしく思いました。この国は失ったものが沢山ありますが、残った無形資産である真の美点は山ほどあります。

私自身も明日はいつものように出社し、デザインという専門能力を生かして、何時もどおり仕事をします。ただ、今までと明日からの違いは、自分がこの国のために、今、何をしなければ成らないか、出来ることは何か、これを意識して活動しようと思っています。今、家中の電気を消し、幼かった時代のように一灯だけ燈して、このブログを書いています。ガソリンも、災害の復旧に関わる方々に使っていただくために、移動車用にとどめ、暫く好きなクラシックカーには、ひもじい思いをさせるしかないかな?と思っています。

TVでは、決意を固めた総理大臣が、国民に我慢を願い、日本の再生を決意するメッセージを伝えています。海外からの救援も頂いています。日本は凄い!日本を見習え!日本が新しい国の形と、新しい文化的な暮らしのデザインを創った!こう言わせたいではありませんか。僕らの遺伝子の中には、いざとなると、一致団結し難局を乗り越える「力」が埋め込まれていることを信じて、皆さん、頑張りましょう!

馬場 了
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コメント

  1. 48おじさん、おはよう御座います。日本の経営者はすばらしいですね。この文章を読んで感動しました。日本の名誉と伝統とプライドをかけてこの状況を乗り切れるように先ず、自分にできることをひとつずつ行います。

  2. 48の父 | URL | -

    ジム・クラークさん

    ありがとうございます。ジム・クラークさんはセブンでご出勤とのこと。まさに鎧を纏い戦場に赴く企業戦士のいでたちですね。頭が下がります。

    今日一日政府の対応と、電力屋さん、鉄道屋さん、マスコミさんの動きと発言を見聞きしていますと、一見精緻に組まれたごときの社会システムは、それほど強固なものではないことがわかりました。自分の眼と耳をしっかり開いて、家族とコミュニティーを信じ、自分の判断力に責任を持ちながら、腹に力をいれ、一歩ずつしっかりやって行くしかなさそうです。おっしゃるように、先輩たちが築いた伝統と、プライド、名誉にかけて頑張りましょう。

    音と匂いと振動に神経を張り詰めクラシックカーを乗りこなす極意と同じかもしれませんね(笑)。

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