道具、相棒との距離感

2018年04月04日 08:00

サンスポサイクリストさんの記事で面白いものを見つけました。読者の質問に元プロロードレーサーで現在はレース解説やレースディレクター、協会の要職を務める栗村修さんが回答するコーナーです。質問としては選手が怒りに任せて自転車を乱暴に扱う事について(野球でもバットを折る選手がいますが、それの自転車版とお考え下さい)でしたが、そこから欧州のサイクリストと日本のサイクリストの傾向について話が脱線します。

栗村修の“輪”生相談<124>
30代男性「なぜ選手はメカトラになると自転車を躊躇なく投げ飛ばせるの?」
より抜粋

一般の方のバイクへの態度にも日本とヨーロッパとの間で、文化差があるように感じます。日本人は、バイクを単なる道具以上のものと見たがる傾向があるように思いますね。名前を付けたり、床の間に飾ったり、必要以上の愛情を注ぐ(私自身もかつてはそうでした…)。
 一方で、ヨーロッパ人、少なくともフランス人は、バイクを単なる道具と見て、もっとドライに接します。
(中略)
ところが、そのフランス人たちは、道具の手入れは怠らないんです。性能を発揮できないと困るからなのかもしれませんが、乗り終わったら乾拭きして、注油して…といった基本的なメンテナンスや洗車を欠かしません。
(中略)
一方の我々日本人は、バイクを愛することにかけては世界トップレベルなんですが、不思議とバイクが汚い傾向があります。せっかくデュラエースをおごった〇〇号なのに、チェーンが真っ黒になっていたりする。


「俺はそうじゃない!」って反論もあるでしょうし、個人の印象ではありますが、少なくとも自転車を通じて欧州で過ごした経験のある栗村さんはこのように感じたわけです。

泥だらけの自転車

私は自分で全部やるわけではありませんが、比較的手を汚していじる方です。この背景には元々自動車やオートバイをいじっていた経験があるから。ガレージもあるし工具もある。多少自転車用に買い足していけば事は足ります。お店に預ける時間にも乗りたいと思えば自分でやるしかないでしょう。

でもそのような経験や環境がなかったらどうだろうな・・・。

houseinnergarage.jpg

映画を通じて知るアメリカの自動車文化を見ていても、日本のような車検制度はないし、国も大きく様々な理由で事細かなサービスが行き渡らない事もあって、なにかあったら自分で修理して動かしてなんとかする精神みたいなものが根付いている気がします。大きなガレージが裏庭にあって壁に工具が掛かっているのは演出ではなく、ちょっと大げさに言えば生きるためなんでしょう。

自転車は少なくとも移動する道具なのだから洗車してワックスだけではダメで、いつでも機能が十分に発揮できる状態である事が望ましい。誰が整備するにしろね。

ck_gold.jpg

大抵のものが通販で手に入る時代。でもサービス(この場合は整備)は通販では手に入りません。自分で環境を手に入れて手を汚しながら学び、楽しむか?それとも馴染みのワークショップと付き合うか?きっと両方の良いバランスが見つかると一番幸せなんじゃないかと思います。

さて、あなたはココで言う、日本タイプですか?欧州タイプですか?
乗り込まれヤレた雰囲気だけど駆動系だけはピッカピカ・・・そんな道具として本来の凄みを感じさせる欧州タイプの方が好みかな。

自然とそんな風に接するようになるには、小さいうちに何かを修理したり整備して道具を扱う事を経験させてあげられたらいいんでしょうね。そこにハウスインナー®があれば最高だと思います。

Jr

ssalebaner.jpg
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