道具で変わる生活

2018年04月12日 10:58

週末に道路元標のある日本橋を起点として日光東照宮を目的地とするサイクリングをしました。ルートは五街道のひとつ日光街道をトレースします。ただそれだけでは面白くないので、途中にある宿場町に立ち寄り本陣跡で写真を撮る事をルールとしました。

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粕壁宿の本陣跡に当時の面影はない

私の自宅がある埼玉県春日部市は江戸時代粕壁宿として栄えていた事くらいは小学校の授業で教わります。江戸から約35キロの距離で当時の旅では一泊目がこの粕壁宿となり、松尾芭蕉も宿泊した事は地元に人なら誰でも知っています。でもそれ以外の事ってあまり知りませんでした。本陣とは?脇本陣なんてのもあるぞ・・・とかね。この旅をキッカケに当時の事をいろいろ調べてみました。

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栗橋宿はちょうど発掘調査中で本陣の規模が伝わってきました

調べてみると当時と同じように歩いて散策をする方もたくさんいらっしゃる事を知ります。追体験するにはそれが一番かもしれません。細切れに今日はこの区間と決めてそんな旅をするのもよいと思いますが、やはり時間はかかります。それなら道具(乗り物)を使ってみてはどうか?総延長距離で約150kmありますからクルマ、オートバイでもいいでしょう。でもなるべく当時に想いを馳せるなら自転車が一番だと思います。

そらく自転車というのは、人類が発明したものの中で人類を後退させず、前進させた唯一のものではないでしょうか

ウルトラロマンス(サイクリスト)


オートバイやクルマでは速すぎるし、歩きや走りでは遅すぎる。気になる場所が見つかったらすぐに止まれます。それでいて天候の影響を受けるのは歩きと同じ。絶妙なスピードで走り続けることができるこの乗物は現代の旅の道具としては最も優れているんじゃないかと思うんですよね。

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きっとクルマやオートバイでは通過してしまうだろう(左は日光街道、右はつくば道と記された道標)

この日天気予報は外れ、宇都宮宿で冷たい風と本降りの雨に打たれて残念ながら目的地の東照宮への参拝は叶いませんでした。自転車は分解して袋に詰めて電車で帰ります。いろいろな交通手段を借りながら道具によって生活が変わる事を実感した旅でもありました。

我々人類と他の霊長類との最大の違いは、道具を作るという事にある。

地球上の様々な生物の移動効率を測定した研究結果を読んだことがあるが、最も少ないエネルギーで1キロを移動できたのはコンドルだった。ヒトはというとパッとせずリストの下から3分の1ぐらいの順位で、万物の霊長としてあまり誇らしいものではなかった。

そんないまいちな結果だったんだが、サイエンティフィック・アメリカン誌の誰かが聡明にも「自転車に乗った男」の移動効率を調べたんだ。そうしたら「自転車に乗った男」いや「自転車に乗ったヒト」はコンドルを完全にぶっちぎってリストのトップに立った。

それこそが私にとってのコンピュータなんだ。

私にとってコンピュータとは、我々人類が発明した道具の中で最も驚くべきもの。我々の思考や想像力にとっての自転車なんだ。


スティーブ・ジョブズ


移動の道具はひとつの例えに過ぎません。私たちは様々な道具を選んで手にしています。漠然と選んでいる事さえも意識せずに使っている道具もたくさんあると思いますが、その先を少し想像してみると生活はもっと豊かになるのかもしれません。
私がハイテクスニーカーを楽しみながら、同時に手作りのワラーチを履くのもそれだし、最新のPHEVに乗りながらクラシックカーを愛でるのもそう。時短、コスパ、他人の評価が道具を選ぶ基準になっていたらそれは味気ないものなのかもしれませんよ。

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