2020年01月17日 11:51

私の住むベッドタウンで市役所の方々によるとある説明会に「コンパクトシティ」なんてキーワードが出てきました。その時は言い訳のための引用で全くピンと来なかったのですが、この本では「コンパクトシティ」を「自転車町内」と呼んでいます。自転車でちょっと走れば何でも用事が済んでしまう町かってすぐに想像できますよね。バイパス沿いに郊外型の大型店舗が立ち並び駅を中心とした商店街が閑散としていく状況は、高齢者の交通事故、免許返上問題を後押しするようなものです。
ちょっと前にこのブログでもトヨタのWoven Cityについて触れました。
このプロジェクトは、人々が生活を送るリアルな環境のもと、自動運転、モビリティ・アズ・ア・サービス(MaaS)、パーソナルモビリティ、ロボット、スマートホーム技術、人工知能(AI)技術などを導入・検証できる実証都市を新たに作るものです。プロジェクトの狙いは、人々の暮らしを支えるあらゆるモノ、サービスが情報でつながっていく時代を見据え、この街で技術やサービスの開発と実証のサイクルを素早く回すことで、新たな価値やビジネスモデルを生み出し続けることです。
確かにワクワクする素晴らしい取り組みだと思うのですが、自動車中心でどこまで突き進むのか不安にもなります。この計画を進めるのと同時に、例えば自動車乗り入れ制限がかけられた町を設定して実証実験する方が地球温暖化や高齢者による事故などの社会問題に対して即効性のある答えを出せるのではないかと考えたりしました。

ネットでオランダやベルギーなど欧州自転車先進国の状況を眺めているとうらやましく感じますが、日本にも世界に誇るべきママチャリ文化、自転車町内文化がある・・・のかな。日本の事情に合わせたより良い自転車活用はきっとありそうですね。道路は自動車のためだけにあらず。クルマ好きだからこそ、同じように一般道を共有する自転車やオートバイ、もちろん歩行者の権利を守っていけるような活動に協力したいと思います。
ピンと来ていないあなたに問います。
「あなたは自転車に乗っているあなたの子供、奥様、恋人、それとも祖父母が、自動車交通のなかに放りだされても平気なのですか?」(本文より)
今の高齢者事故の問題は、そう遠くない先の自分の話です。
Jr

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