2021年07月21日 12:45

Photo by KeiTsuji
リオ五輪にも出場し国内では絶対王者の與那嶺選手。ヨーロッパで暮らし本場で戦う與那嶺選手にとって唯一走る国内のレースは絶対に負けられない全日本選手権のみ。チャレンジャーとして走るのとまた違い勝って当たり前という重圧は計り知れません。そこに前回の東京五輪の時代に生まれたクルマをチームカーとして走らせるアイデアは最高にクールだと思いましたが、私にとっても大きなチャレンジでかなり勇気のいることでした。
レースが始まると早い段階で独走状態となり、完全な横綱相撲で日本唯一のトッププロ選手であることを証明くれました。混戦状態でマシントラブルなんかがあるとチームカーの動きが勝負を左右する事になるのですが、まるでそんな心配は無用。終わってみれば與那嶺選手は圧巻の走りで見事全日本選手権を連覇し五輪の出場権を獲得しました。

当時の記事はこちら>>>これ以上の6ホイールライフある!?
五輪の本番ではチームカーの必要はないので、コース脇にあるキャンプ場コテージでも借り切ってダッツンを並べて応援をしようなんて話で盛り上がっていましたが、まさかの五輪延期と無観客のお達し。2020年に向けてコンディションを上げていた與那嶺選手も2021年シーズンは体調のトラブルもあって調子を上げられずにいます。それでも出来る限りの調整をしてベストを尽くしていることがよくわかる與那嶺選手のnoteを是非読んでください。

長野県で開催された2020年シクロクロス全日本選手権も與那嶺選手(写真左の黒ジャージ)の応援に行ってきました。そこでトップ争いを繰り広げ勝利した今井美穂選手(写真右)はMTBのXCでオリンピックに出場が決まっています。今井選手は小学校でクラス担任を持ちながら五輪の出場権を獲得した選手です。私がシクロクロスに参加を始めた2014年の頃にはすでに女子のトップ選手だった今井選手。東京五輪が決まり開催国の利点を生かしてMTBなら五輪に出場できるかもしれないとスケジュールをやりくりして本職ではなかったMTBに取り組んでいました。たくさんの応援と協力を力にして見事出場権を勝ち取った今井選手。五輪が中止にならなくて本当に良かったと思います。
それだけで生活をしていけるようなプロスポーツ又はそれに準じた競技のトップ選手とは違い、マイナー競技にとっては五輪はいろいろな意味で大きなチャンスであり、勲章になることでしょう。
今回の五輪開催に関して様々な考えがあるのはよくわかります。私としても、単純に開催するか否かの前に、IOCやJOC、政府や東京都はコロナ禍での開催に向けて本気で取り組んできたのか甚だ疑問で、こんな状況で五輪を迎えてしまった事に憤りを感じます。しかしこのフラストレーションや問題意識は選挙などを含めた行動に向けるべきであり、アスリートに向けるものではありません。選手たちも人生を賭けて戦っています。難しい状況でこの場に立ってくれたアスリートにはリスペクトを。同時にアスリートの活躍でそのゴタゴタが払拭されるわけではありません。しっかりと切り分けてテレビで観戦しつつ、無事に終わることを祈りましょう。
與那嶺恵理選手出場
25日(日)13:00スタート 自転車女子ロードレース
今井美穂選手出場
27日(火)15:00スタート 自転車・マウンテンバイク女子クロスカントリー
首都高速の割増料金と一部入口の閉鎖などが行われているのでどうしても都心や会場付近をドライブする方は事前情報の確認、計画を確認しましょう。
がんばれすべてのアスリート!そして神の御加護を!
Jr

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