2022年11月15日 14:04

高地による空気の薄さと寒さに震え苦労するレースですが、今年は異様に暖かい。過ごしやすくはあるけど、どこか寂しい感じがします。

Photo by Hiroyo Okubo
雪や雨で泥々になるのが苦痛でもあり楽しみでもあります。例年、泥地獄となり選手を悩ませる畑エリアは完全にドライ。細いタイヤにかける荷重、ベクトルに全神経を集中させ心許ないグリップを頼りに自転車を前に運ぶ。泥でもドライでもレーススピードになればコースは手強く選手を試します。上手く答えを出せたところもあれば、そうでないところもあり、酸欠で回らない思考をできる限り回転させながらペダルも回しました。
ファイナルラップはまだ残ってる燃料を全部燃やす勢いで走ります。まさにフルガス状態。「いいぞ!よんぱちー」の声援を受けながら、休みたくなる登り傾斜をダンシング(立ち漕ぎ)でクリア。一気に加速することで後ろに迫る相手の心を折りにかかります。

Photo by Kei Tsuji
タイヤ空気圧セッティングのミスを呪いながらも、なんとか後続を振り切ってフィニッシュ。目標に届かなかったけどたくさんの声援の中で全てを忘れ勝負に挑んだ幸せな30分でした。

レースはたった30分ですが、日々のトレーニングや機材メンテ、現地でのアップを含めた時間の過ごし方や食事など・・・それらすべてをこの30分のために考える。こう書くととてもストイックな感じがするな(苦笑)レースですから順位は大事だけど、幸いこれでご飯を食べているわけでもありません。何か狙ってトライしたことがひとつでも上手くいけば最高にハッピーなんです。
まだシーズンは続きます。
Jr

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