ナショナルチャンピオン奪還のために

2023年06月26日 11:21

2019年のこの記事も含め何度かこのブログでも紹介しているプロ自転車ロード選手與那嶺恵理選手の応援に修禅寺のサイクルスポーツセンターまで行って来ました。今回は2019年のようなダッツンでの選手伴走はなし。コース上を歩き回りながら選手に情報を伝えたりするくらいで、基本的には単純な応援。

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東京五輪の切符がかかった2019年に比べればまだマシですが、それでも全日本選手権独特の緊張感が会場を支配しています。その理由の一つに自転車競技ならではの理由がひとつあります。それはスペシャルジャージの存在。自転車競技の各国ナショナルチャンピオンと世界チャンピオンは1年間チームジャージとは別に国旗をモチーフ(世界チャンピオンはアルカンシェル)にしたスペシャルジャージの着用が認められます。それはレース中、集団の中で常に国内チャンピオンの証を身に纏い走ること。選手内のリスペクトはもちろん観客(=スポンサー)へのアピールにも繋がります。現地解説で紹介され、テレビ中継の露出も増え、チームとの契約にも良い影響を与えます。

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日本人女子で唯一トッププロとして本場欧州を舞台に活躍する與那嶺選手はこれまでロードで5回の日本一を経験済み。1度でも優勝を経験するとチームジャージの一部に国旗をモチーフにしたデザインを入れることができます。オレンジヘルメットは與那嶺選手。袖に日の丸がデザインされています。

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2019年以来、6度目の優勝を勝ち取るために欧州から帰国し、レース後はすぐに戻り大きなステージレース(ジロ、ツール)を走る予定。これだけの過密日程を強行した裏側に選手本人が強い意志が垣間見えます。世界が注目するレースで日の丸が見たい、着たい。選手、チーム、そして多くのファンの意志がひとつになりました。

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レース序盤は周囲の様子を見ながらアタックをチェック。「他の選手が動いて緩急つけられるよりもテンポ(一定ペース)で走った方が楽なので、5周目から登りはテンポでと考えていた」と。なんとか東京五輪で共に代表として戦った金子選手が追いすがるも、すぐに引き離し一人旅へ。最終的には7分以上、一周8キロのコースの半分の差をつけて見事勝利となりました。ただ勝つことだけを目的に帰国して、誰もが絶対的な優勝候補と認めるレースで本当に勝つってどんな気分なんでしょうね。レース結果だけを見たら危なげない完勝ですが、そこに至る準備や気持ちの整理の仕方など想像もできません。

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レース後は表彰式にドーピングチェック、メディア対応など慌ただしく行われますが、その中で若い選手がアドバイスをもらいにやってくるシーンが印象的でした。陣営としては圧倒的な勝利に安堵していますが、ロードレースファンとしては與那嶺選手に対抗する選手がいない、レースで切磋琢磨しながら学ぶチャンスを不意にしてしまっている事が残念でなりません。残された時間は少ないと本人は話していますが、なんとかその経験を引き継ぐ選手が育つことを願っています。

1日のオフを挟んで帰国の途に立つ與那嶺選手。これからジロ(イタリア)、ツール(フランス)、世界選手権(グラスゴー)と最大のレースが続きます。スポーツ専門の有料チャンネルや自転車ネットメディなどを通じて日の丸ジャージを纏い走る與那嶺選手を応援してください。

参考:「テンポで踏んでいたら後ろに誰もいなくなった」與那嶺恵理が独走で6度目の全日本優勝(シクロワイアード)

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