クルマを着る

2011年12月08日 08:00

48PRODUCTの3人に共通しているのはクルマだけでなくオートバイも自転車も大好きって事。

motobicar.jpg

どれかにしか乗った事がない人は当たり前だと思っている事が、なぜ改善できないのか?非常に気になったりします。それは、昨日の記事「ドコイヂル?」でも触れたのですが、自転車に比べてクルマとオートバイは運転者と乗物のフィッティングにあまりにも無頓着である事。

自転車では常識
人間の限られた力を損失する事なく推進力に変換する事を追求してきた乗物である自転車は機能美に溢れています。伝導効率は99%~97%とも言われ、ジャンボジェットよりもはるかに効率の良い乗物なのです。所詮、力の源は貧弱な人間。その小さな力を十分に発揮させる為にあらゆる工夫をしてきたからです。

frame
Photo by localsurfer

ロードレーサーやMTBなどのスポーツ車は自分の体格や乗り方などを考慮してフレームから製作することができます。ここまでいかなくても部品単位を様々な寸法や形状からチョイスする事により自分に合った自転車を組み上げる事が可能です。自転車の場合は規格がほぼ統一されているからこれができるのです。これは特別な事ではありません。

オートバイでは・・・
yamahamorpha.jpg
1988年の東京モーターショーで発表されたヤマハのコンセプトバイク「MORPHO(モルフォ)」です。このオートバイの売りはライダーの体格はもちろん走るステージに合わせてオートバイが可変する事でした。ゆったり高速道路をクルージングしたりワインディングロードを駆け抜けたり・・・その時に最適な姿勢をとれるようになるって事です。

でも、結局コンセプトのままなんですけどね・・・

voltra2.jpg
ネットで見つけた電動オートバイのコンセプトですが、このデザインであれば大きな設備も必要なく体に合わせたシートの位置を見つけられると思いました。

もちろんオートバイの場合は、自転車と同じようにハンドルやステップにシート等を交換して体に合わせる事は可能です。でも、部品が出ているメジャーなオートバイって条件付きですけど。自転車みたいに規格が同じではないので交換できる汎用部分はかなり限られています。よって専用設計部品が必要です。

それならメーカーが請け負うべきです。オートバイを購入する時にハンドルの幅やシートの高さにステップの位置を選べるようになっていてしかりだと思うんだけどな。それがある程度はアップチャージなしで選べるのが当然かな。

クルマでは・・・
Porsche 930 Turbo
Photo by Reivax Autos

「ポルシェを着る」これはPORSCHE 911を表す有名な言葉です。ナローボディーだった頃の911を主に指すようですが、ネットで観る限りでは小さなボディーと適度にタイトな室内空間の事から生まれたようです。ただ、それよりも思いのままに操れる事が含まれているのではないでしょうか?やっぱり思いのまま操るにはポジションって大事ですよね?

クルマはシートのスライドとシートバックの傾きでドライビングポジションを調整しますね。ここまでは当たり前。一般的多くのクルマはココまでかな。
更にスポーツタイプや気を使っているクルマになるとハンドルのチルトや前後位置の調整なんかもできますけど・・・。

特別な事?
さて、自転車で当たり前の事がオートバイとクルマではなかなか達成されていない事はわかりましたか?体と乗物の接点を最適に調整する事は特別な事なのでしょうか?

DSC_0037

F-1レーサーは自分の体に合わせてシートを作りますよね?狭いコックピットの中でロケットの発射時と同じくらいのGに堪えながら時速300kmでレースをするのですから当然だと思います。

日常の運転にそこまでは大袈裟なんじゃないの?そんな意見もあるでしょう。しかし、帰省ラッシュで何時間も運転席に座っていたり、いつ誰かが飛び出してくるかもしれない見通しの悪い道路だったり、酔っ払って運転している人が対向車にいるかもしれない!?とか・・・十分にエクストリームな状況だと思うんですよね。

そんな世界で下手をすれば人の命や財産を奪ってしまう凶器をコントロールしているんですよ?快適な姿勢で運転するって事はどんなシチュエーションでも等しく大事だと思う訳です。

進化
運転をするのは今の所まだ人間です。危険を察知してブレーキをかけてくれたり、オートクルーズで車間を一定に保つようなシステムは開発されていますが、あくまでも補助的な役割です。


そのうちこんな感じになるのかもしれませんが・・・

それならば、人間の5感、いや第6感までをフル動員してコントロールできる状況を作る事には手を抜いてはいけないのではないかと思うのです。やっぱり本物の革や木の手触りは落ち着くし、最適な姿勢は疲れずに正確な運転を可能にするでしょう。

電気だハイブリッドだ燃料電池だ!ボディーはモニターになっていて画像を移せr・・・はいはい。それもぜーんぶ大事だと思いますよ。でもね、人間はあまり進化していません。下手したら退化しているんじゃないかと思うくらい。

コスト!コスト!とそれが正義のように言われますが、クルマだったら全車両に最低でもハンドルとシートが前後高低調整ができるようになりませんかね。それってどれくらいのコストなのかしら?
更に一歩踏み込んで、例えばエアーで調整可能なランバーサポートやサイドサポートが設定されていて、峠道を気持良く走りたい時はそれを調整するとかデジタルじゃなくてもやれる所たくさんあると思う訳で。新興国のクルマメーカーでは感じることができない部分で勝負できるかもしれないのに。

クルマメーカーの方々!ちゃんとクルマに触れていますか?

Jr


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コメント

  1. JARA | URL | hemLMyTg

    快適を安楽と勘違いしていることも多いと思うのです。
    あくまで、「操作」に集中できる快適さが肝ですよね。

    ステアリングなど直接手に触れるもの、
    ペダル位置、そしてシート。
    自分が小柄でいつも合わせるのに苦労することもあって、凄く気になります。

    所有した中では、仏のらいおんが最高でした。
    何の変哲も無い、ファブリックのシートなんですが、
    やわらかいのにしっかりホールドしてくれて
    疲れを最小限にしてくれる。
    乗り換えるときも、シートだけ付け替えて使い続けたいくらいでしたw

    日本車のシートにはがっかりすることが多いです。。。
    一昔前のT社の車なんて、きちんとしたアップライトのポジション
    取れないですからね。。。ふんぞり返れといわんばかり。
    やれやれ。


  2. ブログ管理人「Jr」 | URL | -

    JARAさん

    フランス車のシートは評価が高いですね。私の乗っていた106でも少しはそれを体感できたかな。サイドサポートとランバーサポートが心地よく運転するのが楽しかったなぁー。
    日本のクルマはシートバック倒して左足はアグラかきながら運転するように最適化されてるんですよ(笑)それかフルフラットにした時にベットになるようにが優先かな?

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