2011年12月26日 15:09
Vanishing Point(バニシングポイント)
言わずと知れた70年代を代表するロードムービー。疾走するダッジ・チャレンジャーとそれを阻止する警察。それを実況するラジオDJがその時代の文化や風俗を反映している所がポイント。
1970 Dodge Challenger R/T

Photo by Walt_Felix
日本で最も有名なMOPARはやっぱりこの白のチャレンジャーでしょう。映画の影響って凄いですね。フォード・マスタングが切り開いたポニーカー市場へ満を持して投入されたダッジのスポーツクーペ。表面的にはその性能を誇示するプロモーションビデオのような映画な訳です。ですから、それを目当てに観ても十分に興奮できる作品ですよね。
Jaguar XK-E

途中でEタイプと遭遇して勝負なんかもしちゃいます。派手なクラッシュで盛り上がりますよ。相手がカマロやマスタングではなくてジャガーって所がいいですね。

しかし、アメリカのポニーは大きいな(苦笑)
カーアクションとしても十分楽しめる映画と書きましたが、実際はそこではなく当時のアメリカの状況なんかを踏まえて観ないと行けないのかもしれません。「イージーライダー」もそうですが、頭ではわかっているつもりでも、時代の空気感が掴めないからか?それともヒッピー文化(フラワーロックムーブメント)とは対極のパンクロックで育ったからか?映画的にはイマイチ乗れないんですよね。(Jrは1973年式なので)その違和感を感じる事も意義のある事なんですけど。
先日観に行った「サウダーヂ」からはとんでもない衝撃を受けたのですが(クルマと無縁の映画です)、きっと「バニシングポイント」や「イージーライダー」もその時代に映画館で観ていたら凄い衝撃だったんだろうな。残念ながら、そんな時代の空気を映画や音楽、車を手がかりに感じるしかないのです。
そう考えると、「今の車は面白くない!」なんて言って、今のクルマに期待や興味をなくしてしまうのはもったいないのかもしれませんね。
Jr

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