サンキュー!アメリカ車!

2010年09月24日 08:30

「アメ車」の次に「ジャパ車」と言われないように!
最後にちょっと真面目な話を・・・、昔々、日本車がとても高速道路をまともに走れなかった時代。見識が高い大御所自動車ジャーナリストたちが、こぞって無愛想なゲルマン車を褒め称えました。これは確かにもっともなご指摘でした。

benzlineup.jpg
「Das Besten order Nicht(最善か、無か)」

以来、日本車は剛性向上一直線!でもね、足クルマにまで乗り味が落ち着かない車が出てきて、「固めればいいてもんじゃない!もっとしなやかにならんの」って思ったりします。

PC画面上で何でも描けちゃうからでしょうかね?クレーモデルでカタチを吟味すれば一発で気持ち悪い形ってわかるはずなのに、そのまま量産!いい度胸しています。生産技術の進化で精緻な造りが可能になったのはいいのですが、力技的な造形と一見高級っぽい素材の組み合わせが、なんとなく子供っぽかったり・・・。
目利きがいないせいでしょうか?いやはや、もはや愚痴です(苦笑)。勝手なことを言ってすみません(汗)。一見新車は、個性的で魅力的に見えるのです。でも、一皮むくと、ぜーんぶ、取り立てて不満のない退屈な車になる。そんな車が「日本車」、いや「ジャパ車」だと、いつか言われないようにして欲しいのです。


そんなことを言う僕たち車好きが成長してないのかなぁー。それともデザインする人が若くて、ジジイの感性なんてわからんのかなぁー?いや待てよ、そもそもマーケターが相手にしてないのかも(涙)。
オサム社長!どう思われます?「スイフト」は結構いいセン行ってますよ!(ゴマではありません。ちょっと欲しいと思った時期がありました 笑)
車ってただの道具じゃないですよね。でもこの傾向は、ほかの工業製品にも言えることだと、最近Gマーク審査を通じて常々思っています。

newswiftred.jpg
スズキ株式会社より


Thank you!アメリカ車
スズキのオサム社長がおっしゃったように、「車づくりはみんなアメリカから教わった」。確かにその通りでした。教わったら卒業して誰かに教える!これが日本流のエチケットで「守破離」の実践が大切ですよね。

アメリカのモノに溢れた生活を憧れ、師匠を真似て必死に車づくりを学び日本車を造りました。大らかな海の向こうの先輩達は、屈託なく、小さく、できのいい車だと認め、たくさん買ってくれました。そのおかげで、僕らが手に入れたのは、世界に冠たる自動車製造大国の地位と豊かな生活でした。

civic1st.jpg
アメリカで大成功を納めたホンダ シビック Wikipediaより

それに反比例し、アメリカ車はアメ車といわれ、国際市場からはじかれます。皮肉ですね。確かにアメリカ車は時代の要請に合わなくなったのでしょう。でも、僕らは本当にアメリカというお師匠さんを超えたのでしょうか?

groliaford.jpg
1960フェアレーンと1963グロリア アメリカの影響を感じる1台

アメリカ車から離れ、日本独自の車づくりを手に入れたのでしょうか?ちょっと疑問なのです。その証拠に、僕らが海外の新興国に教えている車づくりは、アメリカから教わった「それ」の改善です。本当に僕らが「アメ車」って言えるのは、アメリカの車づくりを踏み台にした“できのいい車づくりから卒業”した時だと思います。そのためには、アメリカが興した自動車産業を“新しい産業に成長させる”ことかな?って考えています。

その成長はEV時代に叶うのかな?と密かに期待しています。その市場は、全世界が参戦する激戦マーケットです。だからこそ自分達の土俵を創る“新産業”を創る必要があるのだろうと思っています。

自動車産業という常識のタガをはずすと、3つの方向が発想されます。
①自動車趣味に応えるべく成熟しファッション産業のようになる
②自動車産業としてQ・C・D(品質・コスト・生産速度)の競争に勝ち抜く
③クルマ産業が“移動デバイス産業”になり他の産業と連携し新たな産業を興す

車を移動態として単体でとらえるのではなく、日本独自の暮らし方を実現する”生活部品“にしてしまうという考えです。暮らしと車をセットにして開発する”新しい産業“を生み出した時に、本当に「アメ車」っていっても許されるのではないかと思っています。こんなイメージの新たな産業づくりを、僕は「つなぐ」という考えで、今、さまざまな企業さんと研究を始めています。
これが日本の中小企業がアップルになる入口だとも思っています。いずれかた機会があればお話ししたいと思います。

それができた時、車づくりを教えてくれた先生に、「Thank you ! アメリカ車!」って、言いましょう。

良いクルマ社会にするために、僕らクルマ好きが、アメリカ車、欧州車、日本車、分け隔てなく、もっと、もっと、クルマを知って楽しむことだと思います。これは我田引水ですかね(笑)。

最後はこの一言で締めますね!

「後輩デザイナーたちよ!本当にクルマを楽しんでいるか?」

これは従来産業で生き残るセンス。もう一つ・・・

「クルマ村のデザイン寄り合いから飛び出して、いろんな人と話しなさい」

これは新たな産業を生み出す発想力です。

kotetu.jpg

48の父


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