2012年10月29日 08:00
レスポンスより
モデルチェンジを繰り返す毎にどんどん大きくなっていく事って多いですよね?コンパクトカーだったゴルフもいつのまにやら随分と育ちました。初代に乗っていたオーナーも若者から家族が出来て・・・と育っていくように、クルマも成長していくなんて聞いた事があります。日本のカローラ等もそうでしょう。若者のクルマだったはずが、いつのまにかベテランドライバーのクルマになりました。

Photo by bdebaca
時代によって、例えばコンパクトッチバック車に求められる適正なサイズが変わっていく事は理解できますけど、結局空いた小型車のスペースにまた新しい名前のクルマが出てくるんですよね。ゴルフならポロになるんでしょうか。
それは日本や欧州だけでなく、アメリカも同じ。大衆車のファルコンをベースに安価なスポーティカーを作ろう!と生まれたのがフォードのマスタング。
初代マスタング

マスタングの出現でポニーカーなんて呼ばれるカテゴリーが生まれて、カマロやチャレンジャーなどのライバルも生まれました。
フォード・ファルコン

マスタングがデビューしたのが1964年。いろいろ見方はあるかと思いますが、アメリカ車の絶頂期に向かっていく時代だったと思います。マッスルカーが生まれ、より巨大なパワーが求められました。
2代目マスタング

そこで1969年に誕生したのが2代目のマスタングです。日本でもマッハ1の愛称が親しまれ非常に人気のあるクルマです。より強力なモーターを搭載したこのマッスルカーはレースや映画で大活躍をしました。しかし、オイルショック等もあり販売は思った程に伸びませんでした。それは高出力や大型化と引き替えに失った物も多かったからだと思います。ひとつの大きな要因として若者等が簡単に手に入るプライスではなくなった事もあるでしょう。
その頃フォードには「私達のマスタングを返して欲しい。どうして大型化していくんだ?」と抗議が来たそうです。
3代目マスタング

Photo by RyanPrince
1974年にデビューしたマスタングIIはイタリアのギア社のデザインで小さくなりました。結果的にユーザーの声が届いたカタチになりました。オイルショックの影響とも言われていますが、開発期間を考慮すればそうではない事が想像できます。エンジンラインナップには影響したかもしれませんけどね。
フォードでは同じようにサンダーバードも2シーターのパーソナルカーからデビューしたはずが、どんどん肥大化しラインナップから消滅しました。それがそのまま大きくなる事はダメだと表している訳ではありませんが、メーカーの理屈でモデルチェンジする事に違和感を感じるのは世界共通って事ですね。
6代目マスタング

さて、当時「私達のマスタングを返してくれ!」とメーカーに訴えたマスタングファンは、現在のマスタングを見てどう思うんでしょうね。AE86ファンもそうかな?
Jr

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