2013年03月07日 08:00

安倍さんとオバマさんがどんな話をしたのか詳細はわかりませんが、自動車に関してもアメリカから要求があったと言われていますね。要は「日本の自動車業界は過剰に保護されてるからアメリカ車が日本で売れない」みたいな話です。

外国車に対して関税をかけてない日本が、2.5%も関税をかけているアメリカに言われる筋合いじゃない気もしますが、彼らは軽自動車の保護が問題だと言ってるんですね。日本メーカーはアメリカに工場を作ってそれを回避して、雇用なんかも産み出して貢献しながら業績をあげていますけど、アメリカったら・・・。普通の日本人だったら、軽自動車の優遇を廃止した所でアメリカ車が売れるなんて方程式浮かびませんけど、あっちは大真面目です。韓国のメーカーで作っている小型のGMカーなんかがもっと売れるって算段なんでしょうけど。

わざわざ小型車で、しかもCHEVROLETのバッジが付いてるけど韓国やスズキで作ったクルマがそんなに売れるとは思えない・・・ってのは置いといて。私がリアルタイムで知っている自動車業界の規制緩和ってオートバイの免許制度(1996)だったり、改造に関する大幅な改正(1995)なんてのもアメリカの圧力があってこそのものでした。圧力でマーケットを作るマーケティング手法・・・凄い

YAMAHA SRからH-D SPORTSTERってパターンが続出しました
今回は軽自動車がターゲット。いちはやく鈴木修会長は反対の声明を打ち出してニュースにもなっていました。
「軽自動車は技術者から見れば芸術品」(中略)国内自動車メーカーの技術の発展について「寸法や排気量を制限されたことが、ものすごく役立った」(中略)「昨今はエネルギー問題もあって『軽自動車が一番良い』と理解される」
ほぼ異論はないのですが、(軽量化による安全性の問題や実走行での燃費なんかは議論の余地があると思いますけど)それと税制の優遇は関係ないもんね。
その芸術品は移動するって観点において、普通自動車と遜色ないレベルになりました。それならここまで優遇する必要って・・・。必ず地方ではクルマは生活必需品でって議論になりますが、小型の普通自動車の税金は下げ方向で調整したりいろいろ方法はあるんじゃない。

様々な場所で発表されるマイクロカーのコンセプトモデル。こいつらをまともに乗れる日はいつくるんだろう?って思うんですよ。ミニカー登録でなんとか出る60キロじゃ怖くて使えないもんね。それならこっちを組み込んで、もう一回考えたらどうなんだろう。自動車免許で乗れるオートバイも50ccから引き上げる話なんてのもあったし、電気モーターで動く乗物(セグウェイや電動自転車みたいなのとか)なんかも取り扱いをはっきりすればいい。クラシックカーの取り扱いや、問題になっている自転車の事だってある。この際、税金の問題も道路運用の問題も方針を考えたらいいのに。

マイクロカーや自転車が安全に運用できる世の中になれば、お年寄りの乗物(セニアカー)なんかも乗りやすくなるよね。先進国として経済で引っ張って行くのも大事だけど、モータリゼーション先進国として新しいルールを世界に示す事ができたら素晴らしいのにな。

限りある国土に凄い密度で人が暮す日本はこれから人口が爆発的に増える世界へのモデルケース。恐竜のように時代を謳歌してきた自動車はちょっと不便になるかもしれないけど、その代わりに新しい交通システムが発展したら・・・それはそれで面白そうじゃない?大きなアメリカ車も軽自動車もオートバイも自転車も大好きな私は電動マイクロカーだってきっと好きになるんだろうな。

まさか、マイクロカーのコンセプトモデルって遊びで作っている訳じゃないんでしょ?
Jr

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