2013年05月08日 08:00

古河系の管理地になっているので中に入る事はできませんが、ロードサイドに立ち並ぶ製錬所や発電所、変電所に選鉱所の跡地など十分に歴史を感じることができました。私の育った地域からなのか世代なのかはわかりませんが、「足尾銅山=公害事件」といったネガティブなイメージが先行しますが、実際は日本工業の近代史にとって重要な場所なんですよね。その辺について足尾銅山歴史館で館長他、何人ものボランティスタッフの方から説明をして頂いて理解が深まりました。

その歴史館では足尾銅山で実際に使われていた軌道車の復元作業を進めています。T型フォードをベースに製作されたガソリンカーは実際に乗車することもできるんですよ。

1928年型フォードエンジンを搭載しています。乗車した後にボンネットを開けてもらい、丁寧に説明して頂きました。この車両の他にも復元を進めている軌道車もあって今後が凄く楽しみです。

こんなミッション見た事ありますか?無段階変速できるフリクションギアです。現存するのはアメリカにプリマス製があるだけとか。フォード製のストレートシックスは始動したようで、後はクラッチが取り付けば動きそうな感じでした。

もっと新しいタイプですとディーゼルエンジンのこんなのや・・・

電気モーターで動く東芝製のこんなのまで・・・足尾銅山と言えば実際に坑道に入って人形が動いている、名称もそのまま足尾銅山観光を思い浮かべる方も多いと思いますが、クラシックカー好きなら歴史館に足を運ぶべきだと思いますよ。
ちなみにフォードのガソリンカーを復元されたのは足尾で自動車修理工場を営む町田氏。この復元がキッカケで母校の千葉工大による1931年A型フォードのレストアの陣頭指揮を行い、神宮で行われるクラシックカーフェスタで見事3位に入賞されたそうですよ。

不勉強な私にとっては驚く事ばかりで充実した時間を過ごせました。これだけの歴史的な資産があるのにも関わらず、それを知らない方もお多いのではないでしょうか?草木ダムで定期的に行われているミーティングに参加した後は、ちょっと足を伸ばして足尾に訪れてみてはいかがでしょうか?
Jr

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