2013年08月12日 08:00

前オーナー曰く機関はほぼオリジナルで問題はないとの事。それはこのドライブで間違いない事がわかりました。しかし、オーナーが変われば使い方も環境も変わり、クルマとオーナーが馴染んで行くにはそれなりに時間も手間もかかるのは承知の上。トラブルまではいかない些細な事を含めてチューニングしていくのも楽しみのひとつ。

乗りながら、気になる所を潰して行けばいいのですが、その乗りながらをストレスなくできるようにスターターを交換しました。1954年式のヒーリー100はピニオン摺動式のスターターモーターが搭載されています。この方式ですととにかく力がない。スタータースイッチを入れても「ぐうう・・うう・・・う・・・」って感じ。キャブ調整がしっかりしていたので、これでもエンジン始動はできたのですが、一度暖まってしまうとかかりにくい症状がでました。これでは、安心して出掛けることができないと判断してスターターを交換する事に。

これが取り外した純正のスターターです。大きいでしょ?これだけ大きなモーターですからもちろん重たいです。エンジンルームから引き抜くのに気を使いました。

左側が新しいスターターモーター(MOSS Gear Reduction Starter)です。こいつはリダクション式といって一般的に現在使われている方式。モーターの回転を減速してトルクを増やしているので小型軽量化ができます。基本的には車種に合わせたスペーサーが付属しているのでボルトオンですが説明書は英語だし、配線もちょっといじらないといけないので自信のない人はお店に頼んだ方がいいでしょうね。それと書き忘れましたが、基本的にはマイナスアース車だったりするので、そこも注意が必要です。

配線方法など英語の説明書に苦戦しつつも理解はできたので、ひとりで問題なく作業する事はできましたが、必要なカプラーをはじめとする材料の入手などサンデーメカニックにとっては大変なんですよ。

それに電気配線って結構性格とかセンスが出る部分だったりします。ただ接続するのと、キレイにまとめるのは大きな差があるんですよね。そこで今回は同じ自動車整備学校の先輩さいばー氏に手伝ってもらいました。仲間の間では、「さいばークオリティー」と呼ばれる氏のコダワリは電気配線に対しても造詣が深く、自信のセブンを見てもその仕事ぶりが伺えます。

ハーネスの新規製作と加工をサイバー氏にお願いして、私がスターター本体の交換や車両側配線の取り外しや取り付けを行う見事な連携プレーで作業は進みました。

さいばークオリティーに仕上げるためには、妥協は許されません。スターター本体の配線だけでなく、スタータースイッチまでの室内配線も引きなおしました。また、今回は関係ないフォグのだらしない配線も見逃しません。結局は電動ドリルまで持ち出してフォグリレーの取付け位置を変えプラス端子を引きなおしました。

無事にスターター本体を取り付け配線を接続。上を向いたB端子にかぶせるゴムキャップがなかったのでそこはビニールテープで応急処置的にカバー。イグニッションをオンにして・・・緊張の一瞬。「ギュルーンっ!」と力強く、軽快なモーターサウンドと共にエンジンはいとも簡単に始動してくれました。

これでドライバー(48の父)も不安なくでかけられるでしょう。オリジナルのスターターをオーバーホールするやり方もあるのでしょうが、現在の技術で解決できる素晴らしい方法があれば変更しても構わないと私は思っています。これが走行したときのフィーリングに関わる問題なら慎重になっても当然だと思いますけどね。次はダイナモをオルタネーター化か?走りながら見極めたいと思います。
最後に・・・さいばーさんありがとう!オイル交換の約束忘れてませんよー。
Jr

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コメント
バオヤッキー | URL | pt67g6gE
さいばークゥオリティー体感されましたかd(^_^o)
あの高らかな笑い声がガーレージ中に響いてたのが容易に想像できます。さいばーさん、グッジョブd(^_^o)
( 2013年08月14日 05:49 [Edit] )
さいばー | URL | -
まいどです^^/
そういえば・・・
まだバッテリーケーブルの引きなおしが残ってましたね~^^
バオさん♪
そんなに褒めるとワタクシ、、、木に登っちゃ・・・あっ^^;
( 2013年08月16日 07:51 )
ブログ管理人「Jr」 | URL | -
バオさん。お察しの通りです(笑)
さいばーさん。バッテリー・・・残ってましたね。オルタネーターの交換は様子を見つつ、バッテリーケーブルの取り回し考えましょう。
( 2013年08月19日 13:35 )
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