2014年01月23日 12:06
ブラッド・ピット主演のノワール映画。チンピラが賭場を荒らしそこにあった金を強奪。その始末に現れるのが殺し屋のジャッキー・コーガンです。賭場荒らしをサブプライムローン破綻を引き金にした金融崩壊に重ならせている辺りとか、テレビやラジオから流れる2008年のアメリカ大統領選オバマの演説だとかがオーバーラップしていたりと凝った作りになっています。派手なアクションやスキルを披露するような場面はないので、その辺を期待して観るとちょっと肩すかしを喰らう事になると思いますが、個人的には嫌いじゃないです。
1972 Buick Riviera
素人に毛が生えたようなチンピラ2人組が賭場に向かうのに使っていたのはリビエラでした。ボートテールのデカイラグジュアリーなクーペです。やはりこのシチュエーションでは70年代のクルマしかないよな。これだけで映画への信頼感があがります。もちろんクルマはどっかから盗んできたんでしょうね。
1968 Pontiac GTO Hardtop
Photo by Richard Spiegelman
強奪に成功した後のシーンでチンピラのひとりが乗っていたのはこのGTOでした。初代にしろよ!って思いましたが、急に高いクルマに乗っていたら怪しまれるもんね。ドアとかトランクリッドが赤い錆び止め色って所がそそりました。そんな状態でも60年代のクーペに乗りたい気持ち・・・わかります。
1988 Ford LTD Crown Victoria Wagon
Photo by John W.
もうひとりのチンピラは犬で商売するって言って大きなステーションワゴンに乗ってました。最悪な出来事があってクルマを燃やすシーンが出てくるのですが・・・これが大爆笑でした。タンクに引火したときってこんな動きするのか!?ってね(笑)
1972 Buick Skylark
Photo by Curtis Perry
こっちも盗んだクルマだったんだろうな。事を終えたらちゃん指紋を拭いて処分しろみたいなセリフと共にドライブしていました。こっちも先代のスカイラークはかっこいいのに。
街はハリケーン・カトリーナの影響なのか荒廃し殺伐としていて、映画のストーリーと70年代のくたびれた時代遅れのアメリカ車がたまらなくマッチしていて良かったです。対比としてキャデラックやレクサスも出てきましたよ。
「アメリカは国家ではない、ビジネスだ。」by ジャッキー・コーガン
Jr

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